劇団のスタッフをさせていただいた時の話の続きです。
もう10年以上も前の話なのに、なぜ、こんなにハッキリ覚えてるんだろ。
やっぱり、それだけ強烈な印象の日々だったからかな。
・・・
ダンス中心の稽古が2~3日続いたある日、ついに台本が配られました。
これねー、さすがに、数日で雰囲気には慣れたんだけど、
台本を見せてもらっていいのかどうか、迷いました。
だって、台本ですよ!次回作の!!
がっつり稽古の見学してるんだから、
いまさら本番までのお楽しみが~、なんていうつもりじゃなく、
なんとなく、台本って、私なんかが見ちゃいけないって気がして。
だって、台本なんですもん (←しつこい)
普通、ファンが見ることがないものですよ。
まっさらの何も書き込まれていない世界。
いえ、劇作家さんの思いだけが書かれた世界。
そこに、これから、役者さんと演出家さんがどんな色をつけていくのか。
その劇団では、演出家がひとりづつ呼んで台本を手渡してました。
ほかの劇団さんはどうなんでしょうか。
制作さんが配ったりするのかな。
客演公演の台本が宅急便で届いた、って話は聞いたことあるけど。
みなさん、台本をもらったら、表紙に名前を書いたり、
自分だけの印をつけるのが習慣みたいでした。
役者さんによっては、台本に何かを書き込むゲン担ぎがあったり、
ラインマーカーを引いたり、いろいろです。
わー、っとなった後、しーんとなりました。
みなさんが台本に目を通し始めたから。
制作さんが予備の台本を手渡してくれたのですが、
やっぱり、手に取ることができなかったです。
あ、手には取ったのですが、ページをめくることが出来なかったのです。
今回の主役さんが表紙にサインを書いてたので、
その表紙をカメラに収めました。
だって、稽古場日誌を書かなきゃいけなかったですしね。
そして、30分ぐらいして、読み合わせが始まりました!
(続く)