ポジティブな気持ちが大事なんだと思います。
物でもコトでも。もちろん仕事でも。
100%好きってのは難しいかもしれないけど、
部分ならどこか好きなところがあるはず。
以前、ものすごく合わない先輩がいました。
器が小さいというか、堂々としてないところが合わなかったんです。
ミーティングで決まったコトを、あとから一人づつ呼び出して
「あれって、オカシイと思うんだよね」って反故にしたり。
設計書レビューで本質じゃなく見た目の重箱の隅をつつくような
指摘をして「日本語が分かってない」なんて言われたり。
回覧板を止めてたのを後輩のせいにしたり。
チーム宴会の割り勘の端数を自分の財布に入れたり。
とにかく、小者っぽさが出ていて。
特にチームの女子や若手から嫌われてたんです。
でも、陰でモンク言ってても気分が悪いだけ。
それで、どこかイイところがあるハズだって、
先輩観察をみんなで始めたんです。
ゲームのように、競争して。
見つけたら給湯室でシェアするんです。
タバコ吸わないよね、
今日、お菓子配ってくれたよね、
金曜のシャツはセンス良かった、
重箱レビューも、見た目チェックと思えば価値あるよね、
今日は飲み会で端数多く払ってくれたよ、
って、ちょっとずつ出てきたんですよ。
そしたら、なんとなくギスギスしてたチームが
ちょっとずつ変わったのです。
セコくて面倒なだけの先輩が、
セコイけど(そこは変わらず…笑)、愛嬌あるように見えてきたのです。
見方が変わると空気も変わって、
先輩がセコイことをすると、
「それ、セコイですよ」って突っ込める空気になったのです。
それもギスギス指摘するんじゃなく、笑いでくるんだ形で。
文句言うだけなら、何も変わらないけど、
ちょっと見方を変えてみると、
嫌なものも、好きまでいかなくても悪くないものには、
変わってくるように思います。