ITの現場は、「キツイ・帰れない・給料が安い」の3Kと言われます。
他にも、
規則が厳しい ←最近は特にセキュリティ系が・・・
休暇がとれない
化粧がのらない ←けっこう切実
結婚できない
を含めて、7Kと言われることも。
さらに
恋もできない
金曜に飲みにいけない
とか、いろいろあるようです。
でも、今の社会でITは不可欠。
重要な仕事にプライドをもって取り組んでる人もたくさんいます。
そうは言っても、誇りある仕事とキツイ現場は同居するもので。
なんとか、そんなIT現場を働きやすくできないかと考えた有志が集まり
「働きやすい職場」についてとあるオンライン・ジャーナルで
リレーエッセイを連載していました。
そこでの話題をピックアップして振り返ってみたいと思います。
ということで、作業場所について考えてみましょう。
映画やドラマで見るアメリカのオフィス。
やや背の高いパーティションで仕切られていて、
一人ひとりの空間が作られているオフィス。
かたや、日本の、事務机を寄せて島にしたオフィス。
日本でも最近はパーティションで仕切られたオフィスも
多いみたいですね。
固定席がなく、フリーアクセスで好きな席に自由に座れるような
オフィスもあるようです。
どんなオフィスがいいのでしょうか。
以前、新人研修でチーム演習をしたときの話です。
8人のチームが6つあり、座席は新人に決めさせました。
田の字を2つ並べたように、向い合って島にしたチーム(A)と、
背中合わせに2列にして用事があれば振り返るようにした
チーム(B)が出来ました。
○は人、□は机です。
(A)
○○○○
□□□□
□□□□
○○○○
(B)
□□□□
○○○○
○○○○
□□□□
8週間の新人研修だったのですが、
最初は雑談ばかりして進捗しなかったのに、中盤から追い上げ
順調にチームビルディングして成果を出したのは(A)だったのです。
(B)は、最初は個人作業とミーティングをうまく使い分けて
演習を進めていたのですが、途中でスケジュールが遅れだすと
各人が自分の作業しか考えなくなり、バラバラになってしまいました。
成果物の仕様も、担当間で認識がずれていて、手戻りも大量に発生しました。
背中合わせなので、お互いに質問したいタイミングが分からなかったり、
誰かが困っているようだ、というのが掴めなかったのが原因です。
隣の人とは気軽に会話できるのですが、
わざわざ振り返って、割り込むというのが、しづらかったようです。
途中でスタッフが、朝会・夕会と、質問タイムの開催を誘導して、
なんとか後半で持ち直したのですが、レイアウトが違うと、
こんなにもチーム作業の進め方が変わるのか、と驚きました。
たぶん、新人同士でお互いのことがよくわからないまま
チーム演習に入ったことも、(B)がギクシャクした原因かも
しれません。
チームのミーティングルールや、個人作業のルールが決まっていれば
ついつい雑談になってしまう(A)よりも、(B)の方が、
メリハリのついた仕事が出来るかもしれません。
いずれにしても、レイアウトをちょっと工夫するだけで、
仕事のしやすさに差が出る、ということを知った出来事でした。
▼参考リンク
http://www.pmaj.or.jp/online/0610/ps_gr.html