「大怪獣のあとしまつ」の感想を見ているとよくよく目にしたので見てみました。
「インジャパンすら知らぬ人の子がクソ邦画を語るなど…」などと見下していた私ですが、そこまで言うのであれば「じゃあ私もデビルマンを見ないといけないのではないか?」と思った次第です。
フィルマークスのレビュー見たら私と同じような考えの人がけっこういて笑いました。
クソ映画はクソ映画を呼ぶんだ。
私はネットの評判というものを鵜呑みにしないので、特にまぁツイッターの評判なんて半分以上は大喜利っぽい何かで見てないのに見て来たような事言ってるばっかりで実際の鑑賞感想なんてそんなないだろうと思っているのこの実写版「デビルマン」だって言ってそんなに酷い映画じゃないだろうって思っていたんですよね。
すごく酷かった
いや、驚いた。予想以上のクソトンチキ映画だった。
当時の関係者はどうしてこれを世に出してしまったんでしょう。
誰も止める人はいなかったんですかね。
よくもこんな作品を正規の値段で普通の劇場で公開する気になれましたね。正気か?
私はなんとなく「デビルシャーク」と同じ臭いを感じました。デビルなだけに。
でも今作は「デビルマン」という名作漫画の実写化…という事なのでデビシャと同じ括りには出来ないですね…
私はちゃんと触れた事ないですけど日本の漫画史上に残る名作「デビルマン」への敬意を捨てるわけにはいかないので…
映画は映画、漫画は漫画、とは言え…とは言え…
結構楽しんで見ましたよ。FGOやりながらですけど。
ありとあらゆる場面にちりばめられたクソトンチキホラー映画要素にテンション下がる所がなくて、予想以上の出来でした。
どこの映画会社かよと思ったらまたしても東映でした。
やっぱり日本でクソトンチキZZZ映画を生み出すのは東映なのだろうか。
欠点はお金持ってる所ですね。
まぁまず何がアレって俳優の演技が、演技が、あまりのしんどさに私は開始3分で「いやこれきっついな!?wwwwwwwwww」って思って笑いが止まりませんでした。
怒濤、そして唐突なストーリー展開の連続について行けない。いやついて行っていいのか悩む。
シーンとシーンの繋ぎはしっちゃかめっちゃかなのに場面場面の意味はまぁ分かる…分かるから余計においおいってなってしまうんだよなきっと。
これでそれぞれの場面で何やってるか意味不明だったらもう半周してもっと愛されていたかもしれないのに…トンチキ映画として…
いやでもやっぱり「デビルマン」って原作の存在があるからな…そもそもの情報が存在してますから「まったくもって何も分からない」状態になれないって言うのがこの映画を鑑賞するにおける不幸の一つだと思います。
他にある大きい不幸はこの映画が一般向け大衆向けの映画として世に出されてしまった事です。
これは「大怪獣のあとしまつ」にも言えることですが。
いや、私は好きか嫌いかで言ったら「まぁ好きな方」って言っちゃいますけどね…今の私なら…
お金かけているだけあってCGは綺麗。
なんで全編ミュートしてお好みの壮大なシンフォニックメタルとか流して見ればすごく名作に見えるんじゃないなかろうか。映画とは、ようは楽しみ方です。
国内でも国外でもトンチキクソクサ映画を見ると「こんな作品を世に送り出しても息ができている人間がそこそこいるんだから私ももっと堂々と胸張って生きよう」っていう恥ずかしいことを恥ずかしがらずに前向きに生きる勇気が湧いて来るんですよね。
私なんてまだまだ。
次は美しい映画が観たいですな。「ハウス・オブ・グッチ」を鑑賞する予定です。