いやぁ…すごかったですね…時子さんのトキ…
あのラストシーン…最後、時子さんがゾンビ化した翔真に斧を振り上げた所…
頭をかちわった所で「おれ…登喜なのに…」と言った所の演技、凄かったです…
でもその後ですよ。同じ顔のゾンビ遺体が出て来て、どっちがどっちなのか分からなくなってしまって…
時子さんの断末魔で暗転して終わり…っていう、あんなに衝撃のラストシーンなんて…!
あれ…?ちがう…?時子さんのトキってこういう話じゃなかったでしたっけか!?
わ、わたしはなにを言っ……うっ…頭が…痛い…!
昨日突然気が狂ったので以前書いた時トキの感想は削除いたしました。
読み返して「うーん、なんか醜いなぁ」と思ったので、つい…カッとなって…
とりあえず「この人はなんか人生の嫌なこといっぱい思い出したんだなぁ」くらいに思ってくれればと思います。
ご好評のお言葉もいくつか頂いたのですが大変申し訳ありません。
消した後でやっぱりなんか書き残しておきたいなぁと思ったので改めて書き直します。
因みに前に書いた感想で一番気に入っている一文は「そのタイプの体温計は精度が疑わしいぞ」です。
拡樹さんはだいたいいつも「役の理解者でいる」とおっしゃっている方なのですが、今回に限っては「翔真はクズ」と言い切っていたのが気になります。
(何処かの別の事を言っていたら申し訳ありません。記事を追い切れなくて…)
観劇後に「思っていたよりクズじゃなかった!」という感想を持って欲しかったからそんなこと言ったのか、それとも本心なのか、それはもう拡樹さんの気持ちは分からないので疑問しか持てないのですが、そういう所の芯はぶれない拡樹さんなので結構気になります。
私は役者が役を演じる上での思考とか芝居の技術とかが気になるオタクです。
拡樹さんが真面目だから翔真をクズと言い切ったとかそういうのはどうでもよくて(正直その辺における拡樹さんが持っているであろう価値観にはあまり興味ないです)
気になるのは役者が持つ価値観倫理観ではなく役者が役を演じる上での演技構成プロセスの方。
拡樹さんの人格を素晴らしいと思う事と、私が芝居を見てテンション上がるのは全く別の話なので。
「時子さんのトキ」という作品は私にとっては猛毒の沼か酸の池のよう。
あんまり喋りたくないしもう二度と見たくない…なのに拡樹さんのお芝居は思っていたよりずっと薬になって(めちゃくちゃテンションだだ下がっていたので)すごく戸惑っている…(苦笑
でなければ一度消した感想をこうしてもう一度感想書こうとは思いません。
この作品って結局何がテーマだったのかな?と思います。
母と子の絆?「推す側」と「推される側」の共依存?
私はどれもしっくりこない。
なんていうか「若手俳優とファンの縮図」を描かれたのかなぁ…と思うのが自分の中で一番納得しちゃう。
そしてそんな事が思い浮かぶ自分も嫌だ(苦笑)
そう、私はちょっぴりこの脚本演出に引っかかりを感じている。
一見するとリアリティ溢れるロクデナシ人間達の泥沼模様の果てに…というドラマだけど、どうにも本質的な所でのリアルに欠ける。
なんていうか「綺麗に纏まり過ぎている」んですよね。
今思い返すと、拡樹さんなんだかすごいエネルギーが出ていたなぁって思う。
普段と違う役へのコメントとか、何か思うことがあったのかなかったのか…このような状況で何もないわけはないと思うのですが。たぶん。
それこそぶっちゃけた話を聞いてみたいのですけど、そういう所はあまりオープンにされないししにくいと思うので、あ~気になる~と思うだけ。
私は前に「好みの話ではない中でしか見ることができないとても良い推しの姿がある」と話したことがあるのですが、今作がまさしくそれだったのかなぁと思います。
翔真がクズに見えるか見えないかは受け取る側によって変わって来ますし、正解も真実も分からない。
まぁでも本当の本当に「根は悪くない」なら無理矢理押し付けられたにせよ「借りたお金」に1円も手は付けないよ思うな、私は。
私は個人的な趣味で「何考えて演じていたのかなぁ」と思います。
時トキは好きか嫌いかで言ったら「しんどい」の一言なんですが、拡樹さんのお芝居に感動できたことはすごい収穫です。
それを見れて良かったなぁと思います。
ちょーわがままな事を言えば、好みの作品で好みの役で好みの芝居を見たい…
けどそんなのミラクルロマンスなので!わかってる!
それでもそんなミラクルロマンスを期待せずにはいられないのです。
どうか出会えますように。ご縁がありますように。