こんにちは
トータル・メンタル・サポート
ラポール・ラボの
ジュンコ田中です
今日はダーリンの
忘れ物のお話をします。
長女もそうですが、
2人とも忘れ物大魔王です
なんせ、
アスペルガー・ADHDの
特性ですから
それは直すなんて事はできません。
夫の場合、
上司からの結婚式のスピーチで
『これから田中の遅刻や忘れ物の責任は
奥さんにありますから・・云々』
と言われてしまうレベルの
ツワモノですから。。
私は32年前、
結婚退社(当時はほぼ義務)をして
家事子育てに専念する
夫を支える専業主婦という生業
(そう思っていた)になりました。
今思うと、
上司のスピーチの衝撃もあり
『夫や娘が忘れ物をするのは私の責任だ』という
『ビリーフ』=『無意識下の思い込み』が
当時の私にはしっかりとありました。
だから、
彼らに忘れ物をさせない様に
私が手配をしなくてはならないので
いつも神経を張り巡らせ
ものすごーくストレスフルでした。
当然、そのストレスは
カサンドラ症候群になる
要因になります。
ですが、
ダーリンもほぼひとり暮らし
(月に1週間は私とふたり暮らし)
が、5年にもなると、
自分でなんとかできるように
なってきます。
ここポイントです。
5年ですよ〜笑
そして、
今朝のエピソード。
私はふたり暮らしの時は、
毎朝、愛犬トム君を連れて
出勤するダーリンを
バス停まで送って行っています。
私はいつも先に庭に出て
後から、玄関から出てくる
ダーリンを待っています。
今朝もダーリンは、いつも通り
玄関でお気に入りの靴の靴紐を
丁寧に結んでから
ゆうゆうと出てきました。
でも、
今朝はマスクを忘れていました。
以前の私だったら
『マスク忘れてるよ』と言うなり、
遅刻しないように
ダーリンの代わりに家の中に
取りに行っていたと思います。
あの頃の私は、ダーリンの状態を
周りの人に合わせないといけない、
フツーにしないといけない、と
常にチェックし続けるという
今考えるととても
ストレスフルな状態でした。
でも、今朝はマスクしてるとか気にもとめず
『そろそろバス停まで行けるかな?』
と、何も言わずにボーっと眺めていました。
その時ダーリンは
『あ、マスク忘れた!』
と気がついたのです。
そして、あたふたし始め
家の中に取りに行くには
丁寧に結んだ靴紐を解かないといけない。
靴のまま家の中に
入るという手もあるけど。。
となっていました。
それから、
『あ』と言って
肩からかけている鞄を開けて
その中にあるマスクの束から
一枚出して顔に付けました。
そして、とても満足げでした。
それから、
バス停までの道すがら
「忘れ物をしないようにするのは無理。
しないようにしようとしていると
それはストレス。
だから、『忘れ物をした』と
自分が気がつくところに
その『忘れる物』を用意しておくようにした」
と得意げに語るのでした。
こんな些細な事の
成功体験の積み重ねで
自己肯定感はアップするものです。
そのストラテジーだから、
玄関、カバンの中、車の中、
いろんなところにマスクの束や箱が
転がっています。
ダーリンは『転ばぬ先の杖』ではなく、
『転んだ先の起き上がり方』を
身につけたのです。
ダーリンの成長に
拍手です〜
私がもし、
『夫を支える良い妻』
をし続けていたら
『転ばぬ先の杖』の役ばかりしてしまって
ダーリンの成長はなかったのです。
なので、
5年も待った
私にも拍手〜
ただし、
スッキリと片付いている
私にとって居心地のいい家やリビングは
望む事はできません。
私の居心地の良い
スッキリした空間では
ダーリンにとっては
どこにマスクがしまってあるか
見えなくなるので
とてもストレスフルなのです。
どこかに綺麗にしまって
夫や子供にその場所を覚えさせようとしたり、
常に本人が忘れ物をしないように
妻や親がチェックしたりしていたら、
ストレスで妻や親の方が、
病気になってしまいます。
本人だって
忘れ物をしないようにするのは
ストレスだって言っているのですから
妻や親ではなおさらですよね。。
私が忘れ物大魔王の
発達障害の家族がいる
あなたに持っていて欲しい
5つのスタンスは
①忘れたらその時の『困った経験』から
『忘れ物をした後の対策』を
自分で構築できる人になれる事を信じる。
②『困った経験』は本人もの
妻や親の責任ではないと心する。
③『困った経験』をしながらも
頑張っている本人を尊敬して、
手や口を出したくなる方を我慢する。
④周りの人の中には
妻や親が悪いと言う考えの人が
いても良いと認める。
⑤夫も子供も必ずできると信じて
気長に見守り続けるという形で応援する。
たかが、忘れ物
されど、忘れ物。。
田中家にとって『忘れ物』から
たくさんの学びがあります。
今日もひとつ質問です。
あなたにとって『忘れ物』ってなんですか?
ではまた
ジュンコ田中でした
今朝のお散歩の帰り道です。
↓