「ふだんの哲学」今日は「意志」について〜ものごとのとらえ方〜 | カサンドラ専門セラピーコーチング〜自分らしく生きるヒント〜

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こんにちは

トータルメンタルサポート

ラポール・ラボの

ジュンコ田中ですニコニコ

 

 

今日も私の大好きな「働き方の哲学」

著者:村山昇先生の

サイトをシェアさせていただきます。

 

 

村山先生は

14歳から大人まで 

生きることの根っこをかんがえる〜

というコンセプトでわかりやすい

どなたでも読める哲学の読み物を

無料で公開してくださっています。

『ふだんの哲学』

 

 

1.自己・2.成長・3.価値・4.人の間・5.人生 6.能力  7.意志・こころ

という構成になっていて

 

  今日は、第7章〈意志・こころ〉#01

ものごとのとらえ方[1]

「出来事→とらえ方→気持ち」

をご紹介します。ウインク

 

 

**********************

 

〈じっと考えてみよう〉

 

 

宏美(ひろみ)と

多英(たえ)は

仲良しクラスメイトである。

 

 

 

ある日の休み時間、

2人は会話に夢中になりながら

廊下を歩いていた。

 

 

 

廊下の角を曲がったところにある

階段に来たときだ。

 

 

 

あまりにはしゃいでいた2人は、

ちょうど階段を上ってきた優奈(ゆうな)と

出会いがしらにぶつかってしまった。

 

 

 

優奈は階段をころげ落ちた。

優奈は足にひどいねんざを負った。

数日間は松葉づえが必要だという。

 

 

 

宏美も多英も

その日のうちに

優奈の家に行って見舞いをし、

自分たちのしたことをあやまった。

 

 

 

宏美は

その夜からずっと自分を責めた。

 

 

 

「なぜ、自分はあのとき

落ち着きがなかったんだろう。

廊下ではもっと静かであるべきだったのに。

ふざけすぎの自分に責任がある」。

 

 

 

そして翌日も

「あぁ、あのとき、

あんなにはしゃがなければ、

人を傷つけずにすんだはず。

なぜ自分は……」。

 

 

 

他方、

多英も反省をした。

 

 

 

「でも、起こってしまったことは

起こってしまったこと。

 

 

 

優奈とは

これまで話す機会が

あまりなかったけど、

これをきっかけにして

仲よくなろう。

 

 

 

それがいまできる

一番いいこと」と思った。

 

 

 

そして多英は翌日、

優奈の席に行って、

いろいろと話をした。

 

 

 

宏美はその後、

優奈に対しては

なにか罪悪感が残り、

彼女をついつい

敬遠してしまうのだった。

 

 

 

逆に多英は、

それから優奈と親密になり、

今ではこの事故のことが

なかったかのようである。
 

 

 

□ 宏美と多英は

クラスメイトにけがを

させてしまいましたが、

その出来事に対する反応が

2人で異なっています。

それはなぜだと思いますか? 

 

 

(性格が異なるからというのは

一つの答えではありますが、

ここではそれを考えない)

 

 

 

 

 

 

悲しいことがあれば

悲しむ。

うれしいことがあれば

うれしく思う。

 

 

これは人間であれば

当然のことです。

 

 

 

けれど、

人は起こった出来事に対して、

単純に反応しているばかりでは

疲れてしまうこともあります。

 

 

 

もちろん

うれしいことに対しては

素直に喜べばよいでしょう。

 

 

 

とくに注意が必要なのは

悪いことが起こったときです。

 

 


なにか

自分につらいこと、

苦しいこと、

困ったこと、

悲しいこと、

罪を感じることが起こったとき、

単純に

「あぁ、悪いことだ。

いやなことだ」

と反応するだけでは、

心が落ち込むばかりで、

体をこわすことも出てきます。

 

 

 

人は、

いやなことほど

心のなかで何度も

反復したくなるし、

苦しい感情ほど

それにひたりたくなる

傾向性があります。

 

 

 

悪い出来事に

遭遇(そうぐう)したとき、

自分の心を

うまくコントロール

できるようになるのが、

ある意味、

大人になることでもあります。

 

 

 

さて、

設問をみてみましょう。

 

 

 

宏美と多英は2人して

優奈にけがをさせてしまいました。

 

 

 

同じ出来事に遭遇しながら、

宏美と多英は

まったく異なる気持ちを

抱いています。

 

 

 

その差は

どこから生じているのでしょうか。

 

 

 

わたしたちは

なにか出来事にあったとき、

その結果として気持ちが生じます。

 

 

 

たとえば、

 

 

〈出来事〉  → 〈気持ち〉
宝くじに当たった  → うれしい
交通事故にあった  → 悲しい

 

 

 

このことから、

なにか〈出来事〉が原因となり、

その結果として〈気持ち〉が

生じているように思えます。

 

 

 

しかし厳密に考えていくと、

そこには

もう一つ大きな要素が

隠れています。

 

 

 

実は、〈出来事〉の後に、

〈とらえ方〉というものがあって、

その後に〈気持ち〉が

生じているのです。

 

 

 

つまり因果関係は、

 

〈出来事〉→〈とらえ方〉→〈気持ち〉

 

の3段階です。

 

 

 

 

宏美の場合、

この3段階の流れが

どうなっているかを

みてみましょう。

 

 

 

まず、

優奈にけがをさせる

〈出来事〉を起こした。

 

 

 

宏美はそのことに対し、

「ふざけすぎの自分が起こした事故だ。

廊下では静かにあるべきだった。

それを破った自分が悪い」

という〈とらえ方〉をしています。

 

 

 

その結果、

「こんなことを起こした自分がいやだ。

優奈と会うのがつらい」

という〈気持ち〉になった。

 

 

 

そしてその気まずさが

いまでも続いています。

 

 

 

 

 

 

 

多英の場合はどうでしょう。

 

 

優奈にけがをさせた〈出来事〉に

遭遇しているのは

宏美と同じです。

 

 

 

しかし多英は

「起きてしまったことは

起きてしまったこと。

あやまちはだれにでもある。

優奈と仲良くなって

元気づけてやることが

いまできる一番のこと」

という〈とらえ方〉をしています。

 

 

 

その結果、

「明日、優奈の席に行って

明るく話をしよう」

という〈気持ち〉になった。

 

 

 

そしてその後とても親密になって、

いまは事故のことなど

忘れてしまっています。

 

 

 

このように

2人でなにが異なるかといえば、

それは〈とらえ方〉です

 

 

 

〈とらえ方〉の違いが

〈気持ち〉の違いを

生んでいるといえます。

 
 
 

たしかに

他人にけがを負わせたことは

悪い内容の出来事です。

しかしその悪いことを受けて、

自分はダメだ、

自分はこうあるべきだったんだ、

と悪い方向ばかりでとらえていては、

気持ちも悪い方向にしかいきません。

 

 

 

 

すると、

その後の行動も

悪い方向にいってしまい、

さらに気持ちが落ち込むという

悪循環におちいってしまう。

 

 

 

けれど多英のように、

そんな悪い出来事を受けても、

「これは優奈と仲良くなれるチャンスなんだ」

と前向きなとらえ方をする。

 

 

 

すると、

気持ちも

前向きになって、

悪い状況を

良い方向へ転換する行動が

できます。

 

 

 

 

 

あなたはこれからの人生で、

いろいろな出来事に

遭遇していくでしょう。

 

 

 

その遭遇する出来事を

100%コントロールすることは

できません。

 

 

 

しかし、

それをどうとらえるかは、

ある程度、

自分でコントロールができます。

 

 

 

その結果として、

自分の気持ちも

ある程度コントロールできる。

 

 

 

ですから、

ものごとの〈とらえ方〉というのは、

平安に力強く生きていくうえで

とても大事になるものです。

 

 

 

“人はものごとをではなく、

それをどう見るかによって

思いわずらうのである。”


―――エピクテトス

(古代ギリシャ・ストア派の哲学者)の言葉


 

[文:村山 昇/イラスト:サカイシヤスシ]

 

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いかがでしたか?

ジュンコ田中ですニコニコ

 

 

友達を傷つけてしまった

ことってショックですよね・・

でも自分の物事の捉え方は

自分でコントロールできることウインク

 

 

 ではそこで今日の質問ですニコニコ

 

 

あなたは忘れたいのに

忘れられない過去はありますか?

 

 

その過去に対するの「他の捉え方」はありますか?

 

 

 

 

そんなトークがみんなとできたら

いいなって思っています。照れ

 

 

 

 あなたは『哲学』に

興味はありますか?おねがい

 

 

 

ではまた

ジュンコ田中でしたウインク