カウンセリングをしていると「こころの理」や「脳の仕組み」を子供の頃にを知っていればよかったというお声をよく聞きます。
いつか子供達が「心理」の授業を受けられるようにこんな草の根活動しています。
公立中学の「道徳」の副教材『こころのノート』の内容には疑問もあります。
そしてこの内容を誰がどう教えるのかも疑問に思います。
以下、かなり長文ですがお時間のある時に読んでみてください~
~公立学校の普通授業でこころの発達のための授業を導入する為に~
『心理』の授業を義務教育に
学校でのイジメ・子供の自殺をなくす基礎知識を子供たちに
今スペクトラムを含めた子供の発達凸凹さん(発達障害・発達障害スペクトラムの人の事)や大人の発達凸凹さんは10人に1人はいると言われています。
最近の児童福祉では発達凸凹さんを早期診断し、特別な通級クラスに通わせて早期療育という方向性になっています。
しかし、通級クラスは定員オーバーの状況で軽い発達凸凹さんは認定されないことが多く普通クラスに通学することになります。
そして、その認定に外れた、もしくは気づかない・気づかれないまま普通学級に通う軽度の子供の発達凸凹さん達のケアは、個人家族レベルのままで、本人・家族ともに療育の方向性が定まらず悩み苦しんでいます。
普通学級に通う軽度の発達凸凹さんは勉強ができても「あれ?おかしいかも」と自分の凹部分に気づける機会があれば、自らケアしたり学んだり人に頼ったり療育を施し、定型の人以上の凸の能力を発揮できる大人になり得ます。
(ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスも発達凸凹さんだと言われています)
発達凸凹は全般的なIQとは別のものです。
発達凸凹は脳の発達の偏り(主にミラーニューロンの発達の障害)からくるもので、日本人が得意とし大切にする「あうんの呼吸」が一番苦手です。
しかし、IQが高い発達凸凹さんの場合は学校教育での点数は高いので高学歴になる場合が多く、大学生になり「アスペ」「コミュショ」と呼ばれて仲間外れにされています。『障害者差別解消法(平成.28年4月1日施行)』ができても仲間外れ禁止というわけではないので孤独な発達凸凹さん達には「心のケア」が必要になってきます。ただし、大学生は研究などに没頭していることで問題にならない場合が多いです。
また、発達凸凹さんは社会に出てから様々な事柄で、周りとの軋轢でストレスを抱えて苦しむことになります。またその周りの人も対応の仕方が理解できずストレスを抱えます。うつ病で働けなくなる人も多いです。
そして、発達凸凹さんが結婚をした場合パートナーとのコミュニケーションがうまくいかないために、パートナーの方が感情を理解されないことから発症する情動剥奪状態(カサンドラ症候群)に陥る方がたくさんいます。こちらもうつ病で働くどころではない方が多くいます。
発達凸凹さんは「心」が幼い状態です。「心が幼い」と自然にはものの見方を変えたりできません。発達凸凹さんも「心」は難しくてわからなくても「心の理論」なら理解ができます。
「算数」が苦手な子供は「算数」が得意な子供がいてもちゃんと「算数」を教えてもらえます。「心」が苦手な子供も「心」が得意な子供と一緒に「心」を教えてもらえる環境がある事が平等というものです。
幼児期からの公教育での『心理』の教育は当然あるべきものです。
「心」を成長させるのは『徳のある道』を教える『道徳』教育ではなく『心理』=『心の理論』を学ぶことです。凸凹さんだけでなくその周りの人も、凸凹さんが周りにいない人もすべての学校・社会の人がうまく回るためには全ての人『心の成長』=『心理』教育が必要です。子供のイジメや自殺も些細なことで傷つく「幼い心」が引き起こしています。凸凹さんじゃない人(と思っているだけかも)どうしの人間間でのストレスも双方が理論立てて考えることができる様になればストレスも減ります。
現在の『道徳』の中にも『心理』の内容は盛り込まれています。しかし、それを教える専門教師は存在しません。いま大学の心理学科を卒業した学生が取得できる教員免許は『社会科』教師です。心理を学んだ学生が『心理教師』という教員免許を取得できるとしたらその深い知識が活かされることになります。「心理学」ではなく「心理」を教育できるようになる勉強も必要になります。
一方、日本中が「心が成長」した大人になれば経済社会も変わります。
毎日8人もの人が自殺している自殺大国日本(主要7か国男女ともトップ)のその4割を占めるうつ病患者(男性は特に病院にかからないので実際の数値はもっと高い)。そのバックボーンにある「心が幼い」大人の発達凸凹さんが「心の理論がわかる」発達凸凹さんになることで、うつ病患者は劇的に減るはずです。産業医や産業カウンセラーにかかる費用も減ります。うつ病で働けなかったの労働人口が増えることで生産性は向上する。情動剥奪で働けないートナーも減ればさらに労働人口も増えますます生産性が向上することになります。
≪文部化科学省科学技術部・学術政策研究所 科学技術動向研究センターNISTEP NOTE「政策のための科学」No.16ライフイノベーション領域の科学技術シナリオ・プランニングに向けたうつ病に関する研究http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-NN16-FullJ.pdfの(44ページ)『うつ病のバックボーンとしての大人の発達障害 テーマ3-1. 発達障害者就労の課題 梅永雄二 宇都宮大学教育学部特別支援教育 教授(2015 年4 月より早稲田大学教育学部教育心理学専修 教授)』より≫
将来的にはこんな一石三鳥にもなるのが公立の小中学校の義務教育として『心理』の授業です。
ラポール・ラボではこの『心理』の義務教育化が実現するように活動しています。
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