もうずいぶん前のことですが、とても大変な目にあった方がお電話を下さいました。


その方は、「ほんとうに、よく生きていてくれましたね…」という言葉が自然にでるほどの苦しみを味わった方でした。


長い長い沈黙


ポツンとおっしゃった「生きている意味がわからない…」という言葉


そしてため息


その一つひとつに、その方の味わった苦しみ、慟哭(どうこく)が伝わってきます。


10分、15分と時間がたつうちに、私は、これはカウンセラーとしてではなく、一人の人間として向き合うべきと思いました。


そう思ったら、なぜかポロポロポロポロと涙が出てきて止まらなくなってしまい、相談者の方は泣いていないのに、私のほうがずっと泣いているという、変な状態になってしまったのです。



そうしてその状態がしばらく続いた後、その方はやっとポツリポツリと今までのことを話してくれるようになり、最後にはずっと言葉にしてはいけないと胸の中に秘めていたであろうことまで打ち明けてくれました。


そして、その頃にはその方も泣いていて、しばらくの間二人で一緒に泣いていました。



もし私にスーパーバイザーがいて、その時の事を話したら、カウンセラーがそんなに感情的になってはダメじゃないですかって叱られそうだなぁと思いながら^^;


でも、それしかできなかったのです。




先日、その方がお便りを下さいました。


今まで、楽しいとかうれしいとか何も感じなくなっていたのが、少しずつ人ってあたたかいかも・・・って思えるようになりましたと.....


それを聞いて、私も本当に心があたたかくなり、人と人とのふれあいの素晴らしさを改めて感じることができました。



ケミストリーという言葉
ご存知の方も多いと思います。


「化学反応」という意味で、人と人とが反応しておこる不思議な力、エネルギーのことを言うのだそうです。

心と心がふれあうと、ほんとうに暖かな不思議な反応がおきることがありますよね。


なんとも言えない幸福感にあふれます。



私は、その方に、どんな小さなことでも、そういう幸福感を味わっていただきたいなぁと思いました。


とても良いお仕事をされていたので、そのお仕事の中で人につくしていくことで、心の中にたまってしまった罪悪感を浄化していくことができるのではないでしょうかとアドバイスさせていただきました。


そうして、小さな幸福感を積み重ねていくうちに、きっと心が変わってくると思うのです。


私はこの方の未来は、絶対に明るいと、今も信じています。

絶対に明るい未来になりますように。

毎日、今でも祈っています。




カウンセリングルーム はぁとすとりんぐす

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