8月6日のこと
文 中川ひろたか
絵 長谷川義史
ハモニカブックス
平和の祈り
お母さんのお兄さんは原爆ドームの近くの軍で兵隊さんでした。
お母さんが、16歳の時です。
お兄さんに食べ物を届けるために、汽車で広島に行く途中に、
広島の方で、ピカッと光り、
一瞬でたくさんの人が死んでしまいました。
お母さんは、お兄さんのところに行くことができず、
食べてもらえなかった食べ物を抱えて帰っていきます。
原爆の悲惨な描写も一部ありますが、
それよりも、
お母さんが、食べ物の差し入れに行ったのに、
お兄さんに会えなかった時の気持ち、
食べてもらえなかった食べ物を抱えて帰る時の気持ちに
焦点をあて、
お母さんの様子が、心に沁みるお話しです。
小学生くらいから
約4分
お話し会にもGOOD