二番目の悪者

林 大林/作

庄野 ナホコ/絵

小さい書房

 

 

二番目の悪者 

 

星正しいとは何か、傍観者になることとは、どういうことなのか?考える。

星たてがみの美しい金のライオンと、働き者で、心優しい銀のライオン。

次の王様の候補に、銀のライオンが噂されていたので、金のライオンは、銀のライオンが、本当は乱暴者で、悪いやつだと噂を流す。

街の動物たちは、銀のライオンが悪いという噂が本当の事のように語られるようになった。銀のライオンは、そんな噂はいつか消えると言って、何にもしなかった。

金のライオンが王様になり、自分勝手な政治をするようになり、、、やがて、、、、

星悪意があって銀のライオンの噂を広めようとした金のライオン。

悪意はなく、何も考えず、確かめずに噂を広めた街の動物たち。

噂を知りながら、何の反論もせず、銀のライオンが王様になることを許してしまった銀のライオン。

 

悪意のあった金のライオンだけが悪かったのか?

 

社会というものは、一人一人が考え、確かめながら築いていかなければならない。

私たちも、マスコミの報道を鵜呑みにしてしまっていないか・・・・

いろんなことを考えさせられる絵本です。

 

 

小学校高学年くらいから

約5分30秒

お話し会にもGOOD!!