100年たったら
文・石井睦美
絵・あべ弘士
一人で寂しく暮らしていたライオン
百獣の王と呼ばれたライオンも、
他の獣がいなければ意味がない
肉が食べたいライオンの前に、
一羽の小鳥が現れる
もう飛べない小鳥は、私を食べていいよと
でもなんだか食べることができなかった
そして、二人は一緒に草原で暮らし始める
でも、小鳥が力尽きるときが来る。
100年後に会おうと言い残して・・・
100年経った時、
ライオンは貝に。
小鳥は波に。
また100年経った時、
ライオンはおばあさんに。
小鳥は一輪のひなげしに。
そうして何度も出会いと別れを繰り返し、
ある時・・・・
やっと、ずっと一緒に、
しあわせになるのでしょうか
ライオンと小鳥のいつまでも変らない互いを思いやる
静かな愛情
美しい、詩的叙情あふれる物語です
5歳くらいから
約4分半
お話し会にもGOOD