「元祖長崎風食べるミルクセ-キ」 | 九州最古の喫茶店。ツル茶んのマスタ-のブログ

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創業大正14年、九州、長崎の喫茶レストラン「ツル茶ん」の三代目マスタ-のブログです。姉妹店ヴィンランドも含め、長崎の魅力発信、マスタ-の個人的趣味など、掲載してゆきます。
長崎名物。「トルコライス」や「元祖、長崎風ミルクセ—キ」が大人気。

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梅雨のじめじめとした日々がつづきますね、
こういう時には「長崎風、食べる!ミルクセ-キ」

ミルクセ-キの歴史をひもときますれば、、
元は「エッグノック」というカクテルで、
生まれたのはどうやら「イギリス」、、
そして、当時植民地であったアメリカやカナダにわたり
ブランデ-やラムなどを加え、おもにクリスマスカクテルとして
老若男女に親しまれていたそうです{子供さんはアルコ-ル抜きね}
>>しかもやはり寒いときは、ホットタイプでも飲まれていた様です。
そして、日本には、やはり幕末ごろに長崎をつたって伝わったのでしょうか、
かのグラバ-さんもきっと飲まれていたんでしょうね。
さてこのミルクセ-キ当時、甘くて美味しいのはこの上なく、またたくまに
全国に広まった様です。これが写真左の「飲むミルクセ-キ」
やがて製氷機が発明されると、クラッシュアイスを入れる「フレンチタイプ」が生まれ、
かのアメリカではアイスクリ-ムを入れるアメリカンタイプ「ミルクシェイク」が生まれる事となります。
そしてこの長崎では、この飲むミルクセ-キの牛乳を錬乳に替え、レモンを加え、
「ミルクセ-キ」と日本の「かき氷」を合体させたような「長崎風ミルクセ-キ」が、
90年程前、開店間もないツル茶んで、生まれる事となります。{写真右}
残念ながら、全国に広がった「飲むミルクセ-キ」は、その後どんどん登場していった
数々のソフトドリンクの陰に隠れ今ではあまり見かけなくなってきているようです。
しかしこの変身した「長崎風{食べる}ミルクセ-キ」は、いまでも長崎の夏の風物詩として長崎県内
いたるところで親しまれ、みなさんにさわやかな「涼」をご提供しつづけております。
当店では、その人気に押されとうとう季節メニュ-から通年メニュ-となり一年中オ-ダ-いただける
ようになりました。

みなさん、長崎に遊びに来られた時は是非この「長崎風ミルクセ-キ」をご賞味ください。
「トルコライス」を召し上がられたあとのデザ-トにも最適です。         三代目