
事の発端は、今から5年ほど前、私の「トルコライスへの思い」より始まったものと思います。
その頃の私は、「美味しいものを作りたい」「お客様に喜んでもらいたい」「トルコライスの可能性は
?」などと、考える傍ら、「トルコライスの名前起源説は諸々あるが、少なくとももう50年以上、トルコ
ライス、、と呼ばれているのは間違いない」
「ソウルフ-ドとして、長崎市民に親しまれているのはもとより、最近では全国的にも名前が知れるよう
になってきたみたいだし、長崎でトルコライスを出されているお店が200店舗をこえているらしい」
「それなのに、トルコライス、、とトルコ共和国の国名を使っているのに挨拶もしないでいいのだろうか
?」などと考えあぐね、また、「トルコ共和国」なるものに対し自分があまりにも無知であることにおも
いあたり、色々勉強し理解を深めてみると、
「エルトゥ-ルル号事件に始まる友好」「当時の日本の方々の思い」
「イラン・イラク戦争の時の日本への恩返し」
「両国ともに悲しい地震災害での勇気のわくエピソ-ド」「熱い親日観と深い友情」などなど、この時ま
で、私もほとんど知らず、トルコライスを作っていたわけです。
そしてその頃問題となっていた、トルコ文化村にトルコ政府より寄贈されていた「トルコ建国の父、ムス
タファ・ケマル・アタテュルク像」の、横転野ざらし問題。そのネット画像に心痛めたトルコの方々に報
いようと、心ある人々の活動を知り、心打たれ、私にも何かできないものか!?と考え。
「長崎には貴国の名前を冠し、もう50年以上も長崎市民に親しまれている「トルコライス」という料理
があります。是非ご挨拶、ご紹介をさせていただき友好の一助になれないものか」と言う結論にいたり、
しかしながら一洋食屋の親父一人の思いではどうにもならず、長崎市、国際課、観光課、食の推進室へ
ご相談し、また応援していただいた方の心強いご助力も頂き、思いもかけぬ「表敬訪問」実現の運びとな
りました。
以下はその時の顛末を当時の記録よりそのまま抜粋。
長崎洋食「トルコライス」ミーツ「トルコ共和国」!
今回は、長崎市観光課長、長崎市東京支局長、に随行していただいた「公式訪問」で、
長崎洋食「トルコライス」を波佐見焼きの素敵なお皿にしつらえ、記念品とともにお持ちし、
ブラク、アリ、カラジャン参事官をはじめ、領事官、書記官、の方々にお召し上がり頂きました。
長崎のトルコライスもお気に召されたようで、ぺろりと平らげていただきました。
そして、50年もの間、「トルコ」という名を冠した「トルコライス」を育み。愛し続けていただいている
国際都市長崎のご紹介、そして、来年交流100年を迎える、トルコと日本、そして「長崎」との
関わりの深さを語り合い、今後とも、この友好関係を育てていく事を確認し合い、また、
「文化交流はまず食文化から」という私の持論にもご賛同頂き、楽しい時間が過ぎていきました。
と、いうことで、今回の、「トルコ大使館表敬訪問」は「大成功」とあいなりました{喜」
そして、今回は、日本で一番の老舗トルコ料理店「イスタンブール」にも、数回にわたりお邪魔し
世界三大料理のひとつでもある、本場トルコ料理を勉強させていただき、近々「ツル茶ん」に、
登場する予定の「トルコ風トルコライス」に活かしたいと思います。{登場予定は9~10月頃}
PS、さらに今回の、「トルコ大使館表敬訪問」の「大成功」には、先ごろご来店いただいた
シンガーソングライターの池田綾子さん、PAPAXの北村さんにご尽力頂いた事も付け加えさせて頂き
ます。本当にありがとうございました。
と、貴重な経験をさせていただき、それからのトルコライスへの思いもさらに強まり、日々美味しいトル
コライスのご提供に努力させていただいております。
その翌年、トルコライスのご提供により「トルコ共和国と日本との友好の一助になるのでは?」と
長崎市に「トルコライスの日」制定のアイデアをご提供させていただき、あくまでも「ツル茶ん」の、
ではなく「長崎のトルコライス」のためにと、長崎市、行政主導による形をお願いした物です。
勿論、その折にはトルコ大使館のほうへも長崎市よりご報告申し上げております。
その際にはトルコライスファンの「雄」。「トルコライスマニアックス」のご協力も頂き。
お店とお客様双方にての盛り上がりを喜んだものでした。
その、トルコ大使館、表敬訪問の折には、勿論、トルコの宗教上の禁忌は存じ上げておりましたので
ポ-クは避け、バリエ-ションの一つであるビ-フ主体のトルコライスを2種献上いたしました。
これは、トルコの方々への心配りとして、最も気を付けた部分でもあります。
そもそも、「トルコライス」のトルコ料理起源説には少々無理があるものとも思え、あくまでも長崎独自
の洋食と考えておりますので、日本人が大好きなポ-クカツの存在は言うまでもありません。
その代り当店では、トルコ料理風トルコライス「ヴェリ-トルコ」にも挑戦してみました。
今回の一件はまったく、寝耳に水であり、本日の新聞記事の反響には非常に驚いてしまい、
当事者の方々の本意の解らぬではありませんが、長崎のトルコライスご提供に日々努力している
私どもにしてみれば、心ならぬ誤解は避けたく、ここに、お客様と「トルコ共和国」の方々に
敬意をもってこれまでの私の知る限りの経緯をご説明させていただきました。
今回の新聞記事上のトルコ共和国の訪問については後日人づてに知ることとなりました。
ここまで、長々とお付き合いいただき申し訳ありませんでした。
さて、何はさておき、長崎でトルコライスをご提供させていただいているほとんどのお店は
日々、その店舗独自の美味しいトルコライスをご用意しお客様をお待ち申し上げております。
是非、長崎を訪れていただいた時には、旅の思い出のひとつとして長崎のトルコライスをお楽しみいただ
ければ幸いです。 長崎 ツル茶ん 三代目 川村隆男
ツル茶んのトルコ大使館表敬訪問
http://blogs.yahoo.co.jp/mokunosuke59/50842805.html
9月16日は「トルコライスの日」
http://blogs.yahoo.co.jp/mokunosuke59/52668707.html
日本、トルコの友好関係
http://www.kasugai.ed.jp/jinryo-e/link/new-link/tokusyuu/tokusyuu5.htm
トルコライスマニアックス>長崎のトルコライスご提供店一覧
http://turkishrice-maniax.ks-depots.com/