次郎と正子 竜馬にお龍がいたように、白洲次郎にも、正子という最愛の妻がいた。 正子は、文学、骨董において、「稀代の目利き」を謳われた女性で、 次郎の活躍のもと必ず正子はいた、しかし只べったりと寄り添っていたのではなく、 正子も精神的自立を果たし、お互いを尊重しあったいわばライバル同志の間柄であったらしい。 坂本夫婦と同様、この白洲夫婦にも、こうありたいものだ、というかぎりない憧れを感じる。 実は今日は、僕らの17回目の結婚記念日にあたる。こういう気持ちを込めて カミサンに指輪を贈った。 三代目