ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集 第153回 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

グリンカ
歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58*
チャイコフスキー
交響曲第5番ホ短調 op.64

指揮:ベン・グラスバーグ
ピアノ:上原彩子*
コンサートマスター:廣岡克隆(水谷 晃氏急病による代役)


【感想】
先日新国立劇場でピット内の東響を聴き、今日はコンサートホールでの東響続き(笑)
今日のプログラムは、名曲全集の名にふさわしい王道のプログラム。
この流れなら協奏曲はチャイコフスキーかラフマニノフなんだろうけど、ベートーヴェンイヤーを意識してかベートーヴェンの4番の協奏曲。
指揮者のグラスバーグ氏は、若干25歳。
ブザンソン指揮者コンクールの覇者。
著名なコンクールで優勝したからと言ってかならす名指揮者にならないのがコンクールの面白いところ。
グラスバーグ氏の実力は如何に!!
さて1曲目の「ルスランとリュドミラ」は、スピーディで颯爽音譜
正直、指揮者の実力かはまだ不明。
東響クラスのオケなら指揮者なしでもこれくらいはできるような…この一曲で指揮者の技量は図れず。
2曲目のベトコンでの上原さんのソロは、優しい音色。
彼女の場合、難解なコンチェルトをバリバリ弾くってイメージだったけど、ベートーヴェンの協奏曲でも男性的って言うより女性的な雰囲気を持つこの協奏曲をイメージどおり表現。
第1楽章など冬の陽だまりのよう。
カデンツァなどでは安定した技巧を披露。
厳かな雰囲気のピアノの音色が胸を締付ける緩徐楽章。
活気のあるフィナーレでも前のめりせず落ち着いて聴かせるのはさすが。
素敵な演奏でした🎵
アンコールは、チャイコフスキーの四季から。 
こちらも優しい音色でうっとり照れ音譜 
伴奏のグラスバーグ氏率いる東響は、ピリオドスタイルではなく、オーソドックスなスタイル。演奏は細かい動きに注意を払った繊細な感じかな。


プログラム後半はチャイ5。
木さんが大好きな曲、永久一番。
それだけ思い入れのある曲音譜
今回このコンサートをチョイスしたのもそれが一番の理由かしら。
昨年はコンサートで聴かず、最後に聴いたのは一昨年の井上道義さんと都響以来の久しぶりの生チャイ5。
よく新人の指揮者にはベト7かチャイ5を演奏させれば間違いなくお客様から拍手喝采だからプログラムに載せるんだと音楽プロデューサーが言っていたとかいないとか(笑)
それはともかく凡庸な指揮者でもそれなり聴かせれるのがこの曲。
グラスバーグ氏は、早めのテンポで推進力があり、巧みにオケをドライブし立体感ある演奏(演奏時間は42分くらい)。
木管楽器には細かい指示を出したりとグラスバーグ氏の拘りも感じさせる箇所もあり。
爽快感ある気持ちの良い演奏音譜
特に第1楽章やフィナーレは迫力もあり結構良かった。
第2楽章は、ホルンソロの大野さんは素晴らしかったけど、グラスバーグ氏にはもう少し濃厚な歌い込みが個人的には欲しかったかな。
第3楽章は可もなく不可もなくって感じ。
細かいニュアンスは一回限りの客演では厳しいかも。
早めのテンポで押しまくりながらも熱く堂々としたフィナーレは、こちらも聴いていて熱くなる音譜
全体的にオケの熱演もあり、結構感動拍手
この一曲でグラスバーグ氏の実力は図りかねるけど、オケ捌きはなかなかなので、これからが楽しみニコニコルンルン
見た目は、たまたま「クラシック音楽館」で見たソヒエフさんに似てるような(笑)
ルスランとチャイコは、13-12-9-8-7、ベトコンは、10-6-5-6-3、管は二管、ホルンとトランペットにはアシあり。
配置は通常。
弦が中途半端な数なのは病欠が出たせいかも(コンマスの水谷さんも病欠)あせる
どの曲も金管(ホルン・トランペット)に大きな疵があったのは残念…寒さのせいかなショボーン
ただ木さん的には満足できたコンサートでした‪ヾ(๑╹◡╹)ノ"‬


【DATA】
2020.1.19(SUN)
14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール