日本フィルハーモニー交響楽団 第707回 東京定期演奏会 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

シューマン
チェロ協奏曲イ短調op.129*
チャイコフスキー
交響曲第3番ニ長調op.29「ポーランド」

指揮:小林研一郎(桂冠名誉指揮者)
チェロ:堤 剛*
コンサートマスター:木野雅之(日本フィル・ソロ・コンサートマスター)
ソロ・チェロ:菊地知也(日本フィル・ソロ・チェロ)


少し地味なプログラム。
それでも会場は、ほぼ満席ってことは、コバケンさんと堤さんの人気かしら。
先日のNJPが同じサントリーでガラガラだった分余計そう感じました。

さて、前半、シューマンのチェロコン。
(;-ω-)ウーン
渋い…
たぶん超絶技巧など多々織り込んである曲なんだろうけど、地味な感じは拭えず。
また、堤さんもコバケンさんもアプローチは、重厚。
第一・第二楽章は、シューマン特有の幻想的な雰囲気が感じられず、停滞感もあり(暖房効果もあり微睡んじゃった…周りの方も( ˘ω˘ ) スヤァ)
フィナーレももう少し軽やかさが欲しいかも。
この曲に関しては、軽い感じの演奏が好きなので、余計そう感じたかも。
会場は、終演後沸いていたので、立派なシューマンには違いないけど。
堤さんのチェロの音色は、チェロのグランドファーザーって感じ。
重みのある音色なんだけど、暖かみも感じさせ情感豊か。
若手のテクニックばかり目立つ演奏とは格が違う。
テクニック的には衰えを感じさせる箇所もあったけど、それがまた味がある。
長年チェロと歩んで来た人生の重みを感じさせる演奏は、凄い!!
故に演奏スタイルに馴染めなかった協奏曲より、アンコールは素直に心に染みました♪

後半、チャイコフスキーの交響曲第3番。
コバケンさんこの曲大好きらしく、チャイコフスキーの初期の交響曲の中でもコンサートで振る機会が多いような気がします。
個人的には、この交響曲は、5楽章構成と言うこともあり、バレエ組曲の趣を感じさせ、曲を聴いてると福田さん、井澤さん、唯さん、絢子さんなど新国立劇場バレエのメンバーが舞台で踊っている姿が目に浮かびます。
確かこの交響曲に振付をしたバレエ作品もあったような…
さてさて、コバケンさんの演奏は、協奏曲と同じく、テンポは遅めで重厚。
コバケンさんが指揮すると第一楽章やフィナーレは、立派すぎ!!
中間楽章もねっとりした歌い込み。
これだとちょっと踊れないかも(笑)
コバケンさんが偏愛するだけのことはあり、想い入れもたっぷり♪
第一楽章序奏部は、めちゃ遅!!
「えっーこのまま行っちゃうの〜」と心配したけど、やっとこさ始まったアレグロ部からは、たぶん遅めなんだろうけど、序奏があまりも遅かったからかあまり遅く感じず(笑)
まぁゴジラが進撃するような感じなんだけど…
全楽章通して、基本遅め。
フィナーレも重い足取りのポロネーズ(重すぎて若干だらけた)。
コーダは、コバケンさんお得意のアッチェレランド♪
ここまでの歩みが遅かった分、効果は倍増。
見事な大円団!!
また指揮者の想い入れがあるので、全体的に熱さがあり、停滞感は感じられず、50分ちょっと退屈せず楽しめました♪

チーム丸山(ホルン)は、一部惜しい箇所もあったけど、安定した音色を聴かせ(NJPの軟弱なホルンを聴いたばかりだから余計上手く感じた)、チーム丸山と絡むフルートの真鍋さん、オーボエの杉原さん、ファゴットの鈴木さん、クラリネットの女性奏者(名前は分からないけど客演かしら??)の音色にとろけちゃいそうになりました♪  
クリストフォーリのトランペットは、強烈…かなり目立ちました。
弦はコバケンさん振ると粗くなるような。
ティンパニのパケラッタは、フィナーレのコーダでノリノリ。
楽しそう(笑)

終演後、恒例ですが、コバケンさんのお礼トークあり。

そー言えば、
プログラムにもプレートークでもこの交響曲がチャイコフスキー唯一の5楽章構成の話はあったけど、チャイコフスキー唯一の長調の交響曲って記載も説明もなし。
これは重要で解説でこの件を飛ばすのはちょっと説明不足。
さて長調で書かれているので、他の短調で書かれた交響曲と比較すると明るく祝典性に富むチャイコフスキーにしてはネアカ(この言葉って今や死語??)な作品。
ニ長調で書かれたことで華やかさもあり、木さんがバレエ組曲って感じるのも、そうした理由から。
木さんは勝手にこの交響曲に物語を付け
第一楽章「王子の成人式のお祝い、狩りのシーンへ」
第二楽章「深い森に迷い込んだ王子が妖精たちに眠れる姫の場所にご案内!!」
第三楽章「目覚めた姫と王子のパ・ド・トゥ」
第四楽章「妖精の案内で深い森を抜けおとぎの国へ」
第五楽章「婚礼の場面」
こんなバレエシーンを思い浮かべながら聴いてます(笑)
(白鳥の湖、眠りの森の美女、くるみ割り人形のいい所取りみたいなあらすじですがw)
王子役は、井澤さん
もちろん姫は、唯さん
妖精は、本島さんと優里さんかしら。

演奏は、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団のものが一番のお気に入り♬︎♡
理由は、ぜひ聴いてみてくださいと言いたいとこだけど、聴かない方のために。
この交響曲、本来は打楽器はティンパニのみですが、オーマンディは、第一楽章とフィナーレの後半にシンバルとバスドラを追加!!
これが華やかさを演出し、木さん好みのバレエ音楽風に♬︎♡
チャイコフスキーは、たぶん敢えてこれらの鳴り物楽器を外してんだろうけど(古典的な感じを出したかったんだと思う)、オーマンディ流鳴り物効果は絶大なので、機会あれば聴いてみてくださいね(╹◡╹)
コバケンさんにもオススメしたい演奏なんだけどな(笑)


2019.1.26(SAT)
14:00
サントリーホール

因みに両曲とも実演で聴いたのは初でした🎵


しみじみした演奏♪  とても素晴らしかった♬︎♡