昨年12月タワーレコードCLASSICバイヤーによるセレクト・アイテム〈CLASSICマスターズチョイス〉の中で紹介されていた
チャイコフスキー
交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
ベルリオーズ
序曲《宗教裁判官》作品3
序曲《ローマの謝肉祭》作品9
アルベール・ヴォルフ(指揮)
パリ音楽院管弦楽団
【録音】
1955年6月20-22日(ベルリオーズ)、1959年5月5、6日(チャイコフスキー)、ステレオ
ステレオ初期の名盤が世界初CD化されました!アルベール・ヴォルフ(1884~1970)はフルトヴェングラーより2歳年長のフランスの名指揮者で、SP時代から数多くの録音を行いました。1950年代からは英デッカの専属となり、1954年以降はその晩年の至芸を8枚のステレオLPに残しました。その何れもが風格と品格、激しい情熱の高揚と華麗な色彩を併せ持った名演です。最も有名で早くからCD化された名盤ではグラズノフのバレエ《四季》の全曲がありますが、このチャイコフスキーの第4はなぜかLP、CDでの発売の機会が少なく、デッカ本体からは今回が世界初CD化となります。掲出した参考音源にあるように、ここでもスケール雄大で色彩豊か、ハイテンションの演奏を聴かせています。終楽章の各セクションを間を置かずにどんどん進めるのはフェドセーエフと同様ですが、緊張感を一貫させた効果は絶大で、素晴らしいクライマックスを築き上げています。英デッカの名エンジニア、ケネス・ウィルキンソンによる優秀録音も聴き物です。(タワレコ上記HPより)
がちょっと気になっています。
このCDが昨年末発売されていたのは、タワレコのHPで知ってはいましたが、古い録音だし、古いフランスのオケのチャイコフスキーって正直どうなのかしら?とまったく興味対象外。
上記、紹介記事を読むまでは関心すらありませんでした。
しかし、メルマガで入った来たこのCDの紹介を読み、急に興味津々(=ω=.)
また紹介記事内で参考音源を聴くことができるので試しに聴いてみると…
「(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!」
チャイコフスキーの終楽章だけですが、意外とハイテンション♪
また今のフランスオケとは違いファゴットではなく、バソンが使用されいたと思われますが、そのバソンをはじめピコピコと不思議な音色が魅力的なフランス風木管楽器、ヴィブラートかけまくりのフレンチホルンなど独特な音色が古い録音ながらも浮かび上がり、その独特な響きにハマり(因みに弦楽器は乾いた感じの薄い響き)、これは全曲聴いてみたいなと思わせてくれました♪
当時フランスのオケは、練習と本番とでは楽員が違うなど、いろいろ問題もあったみたいで、指揮者のモントゥーは、フランスのオケとの録音の時はがっかりしたなど逸話もあり、この何とも言えない上手下手感は、そういった事情もあるのかなと頷けます(笑)
ハイテンションなんだけどオケは、全く合わす気が感じられず(笑)
ロシア風ともドイツ風とも言えない…フランス風バリバリの演奏は、まるでバレエ音楽を聴いているかのよう!!
古の響きって言うのかしら。
味があります♪
ヴォルフと言う指揮者は全く知らなかったのですが、このクセになりそうな演奏を聴いてると、これはフィナーレだけではもの足りず、これは全曲じっくり聴いてみたいなと思わせてくれます(╹◡╹)
なお、紹介記事にもありますが、当時の録音としては録音優秀とのこと。
因みに参考音源では、楽器の音はクッキリなんだど、広がりが感じられず(弦の薄さは録音のせいかも…)、優秀??にはちょっと疑問…50年代にしては、まぁまぁって感じかな。
但し、これは実際のCDを聴いていないので、何とも言えないけど。
最近は世界中どのオケ聴いてもお国感が希薄になり、グローバル化されてますが、半世紀以上前の遺された録音から今は生で聴くことができない在りし日のオケの響きを楽しむのもクラシック音楽を聴く楽しみのひとつだと思います♪
もしこのブログ読んでヴォルフ指揮バリ音楽院管のチャイコフスキーの交響曲第4番気になった方はまず参考音源試聴オススメします٩( *˙0˙*)۶