先月5日にサントリーホールで行われた『ドイツ・グラモフォン120周年記念ガラ・コンサート』が早速CD化され元旦に発売。
因みにドイツ・グラモフォンは世界主要都市でも120周年記念コンサートを行っているらしく、日本公演は、
指揮:小澤征爾、ディエゴ・マテウス
ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラが出演。
曲目は、
チャイコフスキー
オペラ『エフゲニー・オネーギン』よりポロネーズ
交響曲第5番ホ短調Op.64
J.S.バッハ
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
ベートーヴェン
ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第1番ト長調Op.40
サン=サーンス
序奏とロンド・カプリチオーソイ短調Op.28
実はこのコンサートは全く知らず後日Twitterで知りましたが、仮に知っていたとしても豪華出演者なので、チケットは高嶺の花。
まぁ生で聴くことはなかったでしょう。
しかし、生で聴けなくてもこうして早速CD発売された訳だからCD購入して聴くことも可能(今回のCDにはバッハのみ未収録です)…
しかし、しかし…ですよ。
ジャケ写は、小澤征爾さんとムターのツーショット。
でもふたりの共演は一曲のみ。
最後のサン=サーンスだけ。
しかも小澤さんが指揮したのはこの一曲のみ。
何だかなぁって感じ。
小澤さんが病気で長時間指揮が難しいのもわかります。
だけど一曲のみって何??
しかもこのジャケ写(くどいかしら)
会場で聴いた方は小澤さんが一曲でも指揮するだけでも感激ものなんでしょうが…個人的にはお金を取る以上(しかもそれなりに高額)聴衆を馬鹿にしているとしか思えないんですが。
ここ数年の小澤さんは、プログラム後半のみとか一曲のみみたいなパターン多いけど…体調悪いなら引退すべき。
引き際は肝心だと思います。
過去にもジュリー二、ザンデルリンク、古いとこではトスカニーニなど引き際を心得ていた巨匠を見習うべきかなと。
もちろんどんな小澤さんでも指揮している姿を見たいと思うファンも沢山いるだろうし、御本人も死ぬまで現役でいたいんでしょうが、小澤さんに想い入れない世代としては、現状なら引退勧告したい!!
チャリティなど無料で指揮するなら一曲のみもありだと思うけど、ギャラ発生するなら批判覚悟で苦言呈したいかな。
散り際間違えると美しくないと思いますよ。
あっ!!因みに上記CD
マテウスのチャイコはなかなか良い演奏だし、ムターも相変わらず濃い〜です。
個人的にはチャイ5は名演!!
このCDのウリである小澤さんの指揮は、曲が曲だけにビミョー(´・_・`)。
指揮者が頑張る曲でもないような…
サイトウ・キネンなら指揮者なしでも、これくらいは…
もちろん水準以上だけど宣伝にある渾身の指揮って程ではないかな。
(Amazon Music で試聴)