「くるみ割り人形」あれこれ(o^―^o)ニコ | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

12月に入るとオケの演目はベト様の第9、バレエはくるみ割り人形モード。

正直「第9」には飽き飽き感はありつつも「くるみ割り人形」は何度観ても今のところ飽きない。

いろんなバレエ団が踊っているけど、たまには新国立劇場バレエ団以外も今年は観てみたいなぁと思いつつ、結局観てない(笑)

新国立劇場バレエ団もクリスマスシーズンは、久しぶりの「くるみ割り人形」。

イーグリングの演出にはまだ馴染めないけど、今年も結局、新国立劇場バレエ団かな(笑)

 

最近ではディズニーが後日譚を映画化(現在上映中)、フェドセーエフ指揮のN響の全曲演奏(こちらは音楽のみ)も好評だったようだし、巷ではちょっとした「くるみ割り人形」まつり状態(笑)

 

さて、踊りも舞台もファンタスティックな「くるみ割り人形」。

それにチャイコフスキーの書いた音楽も素晴らしく彼の書いたバレエ音楽の中では一番好き。

全曲演奏しても80分から90分。

中にはCD一枚に入る演奏もあり、マーラーやブルックナーの交響曲を聴く時間があれば聴くこともできるので、彼の他のバレエ作品よりは聴きやすい方だと思う。

木さんが好きな箇所は第1幕終盤。

児童合唱団(または女声合唱)を伴った「雪のワルツ」は何度聴いても涙腺崩壊。

ともかく雪のワルツを含め第1幕終盤は、ハリウッドの映画音楽を聴いているかのような高揚感。

最近は全曲ゆっくり聴いている時間もあまりなく、この箇所だけ取り出し聴くこともしばしば。

 

あとは日頃良く聴くのは、コンサートでも取り上げ率髙い組曲版。

序曲と行進曲以外は、第2幕の特徴的な踊りを中心に纏め、コンパクトながらゴージャス感も味わえるのが組曲版のよいところ。

また組曲版と全曲ではちょっとした違いもあり。

金平糖の踊りの終結部は、全曲版より組曲版の方が少し短めだったり、アラビアの踊りの最後タンバリンを叩く数が全曲版と組曲版では違ったりとかなど。

ところで木さんが好きな演奏は、

カラヤン指揮ウィーン・フィル盤。

古い録音ながらもDeecaの優秀な録音で聴きやすく、今のウィーン・フィルでは出させない鄙びた音色(特にオーボエやホルン)はとても魅力的。

そして木さんの拘り「花のワルツ」の終結部がリタルダンドして終わるのがキマっているのも最高。

楽譜的にはリタルダンドの指示はないので本来ならストレートに終わるのが正しいんだろうけど、ここは大げさなくらいリタルダンドしている方が好み。

カラヤンとウィーン・フィルは、そうした形では理想的。

因みにカラヤンは「くるみ割り人形」を

フィルハーモニア管弦楽団(モノラル、1952)

ウィーン・フィル(当盤、1961)

ベルリン・フィル(1966)

ベルリン・フィル(1982)

と録音しており、

花のワルツの演奏時間は、それぞれ

フィルハーモニア管弦楽団盤は、6:37

ウィーン・フィル盤は、5:57

ベルリン・フィル旧盤は、7:02

ベルリン・フィル新盤は、6:58

ベルリン・フィル盤が新旧とも遅めのテンポ。

あれれ??

ウィーン・フィル盤が6分切っているのはびっくり!!

聴感的にはゆったりしたテンポに聴こえるのに!!

他の演奏より早めとは!!

もう一度よく聴いてみると、ウィーン・フィル盤は、繰り返しの箇所を幾つかカットして演奏。

こればかり聴いてると些細なカットなので気づかないけど、他の演奏と比較しながら、耳をダンボにしてしっかり聴くと「あっ!!ここカットされている」ってのがわかる。

上記の録音の内、なぜウィーン・フィル盤だけがカットされているのか色々調べたけど不明。

ただカラヤン以外の演奏でも50年代から60年代初めころは、他にもこうしたカットのある演奏もあったので、当時としてはよくあったのかも。

でもなぜカラヤン先生、ウィーン・フィル盤だけカット版で演奏したのか気になるところσ( ̄^ ̄)?

プロデューサーの意向でもあったのかしら??

またエンディングのリタルダンドもフィルハーモニア盤・ベルリン・フィル旧盤ではなし。ストレートで終結。

リタルダンドしているのはウィーン・フィル盤とベルリン・フィル新盤のみ。

カラヤンって曲の解釈は生涯に於いてあまり変わらないってイメージがあるだけに、曲の雰囲気すら変わるエンディングの仕方がその時々変わったのは謎(・・?

単なるその時の気分で変えるとは思えないけど…

 


余談だけど…

花のワルツと言えば、プレヴィンとロンドン響との演奏も謎(・・?

出だしのハープソロ、プレヴィンとロンドン響の演奏は通常と違いかなり長めでアドリブもあるような。

こうした変更は、踊りに直接影響するので、バレエ公演ではないと思うし、チャイコフスキーの楽譜に出だしのハープソロの異版がある話も聞いたことがない。

調べてみたけどこれもまた不明。

プレヴィンはなぜこうした演奏をしたのか…(先例があったとか、ハープ奏者の意向とか??)

クリスマスの謎(・・?

分かる方がいたらカラヤン盤の謎と共に教えて欲しいです!!