序曲《オセロ》 op.93 B.174
マルティヌー
マルティヌー
交響曲第2番 H.295
ブラームス
ブラームス
交響曲第2番 ニ長調op.73
指揮:ヤクブ・フルシャ
コンサートマスター:四方恭子
基本コンサートは、地方在住の為、マチネ中心で、ソワレのコンサートは、帰りに新幹線を利用(節約コンサート通いなので、出来るだけ出費は抑えたい)、しかも帰宅が夜中近くなるので、なるべく避けていたのですが、先月、ミッチ都響を聴いた際、会場でもらったチラシを見て『あーそー言えばフルシャ首席客演最後だったなぁ』と思い出し『今日の都響も素晴らしかったし、次の日休みだったら、たまにはソワレ聴いてみようかな??』と早速予定と残席状況チェック。
(;-ω-)ウーン
やっぱり公演間近だと『これ!!』といった良席はなし。
どれも微妙なら新幹線代もかかるし、一番安い席をチョイス(そもそも最安値のEX席が直前で残っているのは珍しいかも)。
そんな訳で久しぶり夜の東京文化会館に行って来ました♪
4階席までエレベーターなしのこのホール…本気でバリヤフリーとか考えてるのかしら??
お年寄りや身体の不自由な方には辛いと思うけど…
今更大改装もできないだろうし…
上階の席は体力ある方のみ限定なんでしょうね。
(比較的階段が急でないのは、唯一の利点かな)
久しぶりのフルシャ都響コンビ。
しかも東京文化会館でこのコンビで聴くのは初めて(今までは、全て芸劇)。
都響を東京文化会館で聴くのは、一昨年のザンデルリンク(しかもフルシャの代役)だから、2年も前。
さて、1曲目のドヴォルザークのオテロ。
先日、川瀬&神奈川フィルコンビで聴いたばかり。
神奈川フィルの金管と比べると安定した金管の出だしは、流石都響!!
全体的に粗かった神奈川フィルと比べると洗練された響き。
フルシャの指揮もお得意の自国の作曲家だけのことはあり、都響を自家薬籠中のものにしており、ツボを押さえ上手く纏め上げ、最後の畳み掛けも決まってました♪
もちろん勢いある川瀬&神奈川フィルのオテロも悪くないのですが、あまり日を置かないで聴くとフルシャ都響に軍配上がるかなって感じです♪
2曲目のマルティヌーの交響曲第2番♪
これはとても楽しめました。
実演で聴ける機会は滅多にないマルティヌー。
この曲が聴けるだけでも、今宵来た甲斐あったって感じです(笑)
乾いた響きは、ヒンデミットのぽいのですが、チェコの作曲家だからなのか親しみやすさもあり。
特に第3楽章や第4楽章は、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ!!
またハリウッド映画音楽ぽさもあり。
もくさんのツボにハマりました(笑)
全体的24分ほど…ガチャガチャした音の響きなんだけど、それが何故か心地好い♪
ヤナーチェクといいマルティヌーといい、チェコ近代の作曲家は、独特の語感とチェコの作曲家らしいメロディーメーカーを併せ持ってるからかしら。
実演で聴いたのは、フルシャ都響の演奏がもちろん初めてなので、演奏の優劣については、何とも言えないのですが、個人的には素晴らしい演奏だったと思います♪
前半大満足!!
後半、ブラームスの交響曲第2番。
『おっ!!2番続きなのね』と今更気付きました(笑)
(サントリー定期は、マルティヌーとブラームスの1番続き…この辺りはフルシャの拘りかしら??)
名曲中の名曲のブラ2。
フルシャ都響は、かなり熱量高め。
フルシャ自身、BBC MUSIC MAGAZINEの中で、自国の作曲家よりブラームスの交響曲を偉大な交響曲と挙げていただけあり、フルシャのブラームスに対する熱い想いがこちらにも伝わって来る演奏♪
ただ熱さが空回りしているような節もあり。
都響のアンサンブルも前半と比較すると何か雑然としているような…(気の所為かも知れないけど、木管のリードミスがあったような気がする)
終演後の拍手喝采やブラボーの嵐を見てると(都響ファンにはフルシャに対する想い入れもあったのかも)こちらの感性が悪いのかも知れませんが、今宵のフルシャ都響、悪くはないけど、名演と呼べるかなと個人的には疑問。
N響のように2回定期があれば、2回目が名演になるようなそんな感じで、フルシャ都響ならもっと良いはずと思わせる箇所が多々ありました。
何か気負い過ぎって感じ。
都響のブラ2なら昨年ミューザ川崎で聴いた小泉都響の方がオーソドックスな演奏でずっと良かった気がします。
但し、ゆったりと歌い抜いた第2楽章や勢いを感じるフィナーレなど、フルシャならではってとこもあったので、もう少し練れた演奏なら感動の度合いも高かったと思います。
また、第1楽章のリピートありは、個人的にはリピート推奨派なので╭( ・ㅂ・)و グッ !
リピートがあるとそもそも長い第1楽章が冗長になる傾向もあるので、リピート省略しがちな演奏が多い中で、リピート遵守は、フルシャの拘りを感じました♪
本日の都響、四方さんの隣には矢部っちのWコンマスの万全の体制でフルシャを迎え、ブラ2でもホルンの有馬パパなど素晴らしいソロを聴かせるなど、都響ならではだったので、あと一歩精度が高ければなお良かったと思います♪
残念ながらサントリー定期は聴けませんが、今宵の演奏から推測するとかなり期待持てるような気がします♪
本日聴いた最安値のEX席は、4階サイド2列目。
2列目なので、視覚的にはやはり前列があるのであまり良くなかったのですが、それは2列目を選んだ時点で想定していたので、あまり気にならず。
寧ろ意外と音が良くコスパ高かったと思います♪
(フルシャ都響が熱量高かったとはいえ、弦楽アンサンブルの豊潤な響きは、NHKホールなど足元にも及ばず)
音質的には大満足の席でしたが、2列目となると足も伸ばせず、ともかく狭い。
エコノミー症候群になりそう。
小柄なもくさんでさえ、2時間腰掛けるのは辛かったので、身体の大きな男性だとかなり辛いと思うのですが。
バリヤフリーや席の狭さの問題さえなければ、4階サイド席は個人的には最高でした(5階席が一番音響良いとのことですが、まだ未経験…但しオケなど意外と近くに見えるのは4階サイドならではだと思う…バレエやオペラなら4階サイド1列目が狙い目かも…足も伸ばせるしw)♪
フルシャは、都響の首席客演の地位を退くけど、都響との関係は続くらしい(??)ので、ブラームスの次はドヴォルザークの交響曲をこのコンビで聴いてみたいものです♪
2017.12.11(MON)
19:00
東京文化会館大ホール
何だかんだと10月後半からは週1くらいの間隔でコンサート通い。
このくらいのペースでコンサート通えるのが理想だけど、来年からは流石に無理かなぁ。
来年は、出来る範囲でまったりとコンサート通いする予定です♪
さて、今年はあと第9と新国バレエを残すのみ。