【日本・デンマーク外交関係樹立150周年】
ニールセン
序曲「ヘリオス」 op.17, FS 32
グリーグ
ピアノ協奏曲 イ短調 op.16*
ツェムリンスキー
交響詩「人魚姫」
指揮:上岡敏之
ピアノ:清水和音*
コンサートマスター:崔 文洙
デンマークと日本の外交関係樹立150年を記念したコンサート♪
前日のサントリーでのサファイアコンサートと同一のプログラム。
上岡さんがデンマーク国立響の客演指揮者、デンマークの作曲家ニールセン、デンマークの作家アンデルセンの人魚姫からインスパイアされたツェムリンスキーの作品の繋がりはわかるけど…グリーグのピアコンは、ノルウェー→隣国→北欧繋がりは、ちょっと無理があるような…
それはともかく、コンサートは、この二日聴いた中では一番!!
一曲目のヘリオスから、序と終結の弱音の張り詰めた緊張感に鳥肌。
もちろん中間部の盛り上がりの巧みさも素晴らしく、一曲目から╭( ・ㅂ・)و グッ !
グリーグのピアコンでソロを務めた清水和音さん。
清水さんのピアノのは、アルミンクとNJPのブラコン以来だからかなり久しぶり。
正直、グリーグのイメージのなかった清水さんだけど、最初の打鍵から一気に引き込まれ、聴きごたえのある演奏♪
ダイナミックさはもちろんのこと、抒情的な箇所での歌心溢れるピアノは、大家ならの所以かお見事!!
また、伴奏のNJPも清水さんを見事に支え、特に緩徐楽章での川上さんのチェロから有馬さんへのホルン、清水さんのソロへの受け渡しは、夢見るように美しく(有馬さんがNJPの団員でなく、客演ってのが惜しまれるけど…)このまま終わらないでって願っちゃいました♪
この曲を久しぶりに聴き、これほどまで感動するとは‼
清水さんのピアノ、上岡さんの指揮ともども素晴らしかったです♪(本日の白眉)
後半、ツェムリンスキーの人魚姫は、ポピュラリティーはないものの、20世紀初頭の後期ロマン派の壮大な管弦楽の響きが好きな木さんには耳のご馳走、しかも上岡さんの勝負曲との事前情報もあり、期待も高まります♪
上岡さんの勝負曲だからなのか、NJPから豊潤な音のパレットを引き出す手腕は、上岡さんならでは。
人魚姫は、何度かCDなどで聴いた印象は、R.シュトラウスやマーラーなど同時期(ツェムリンスキーは、彼らの先駆者だから少し早いけど)の作品と比べると、作品的に感銘度は、低かったけど、今日の上岡さんとNJPの演奏は、それを覆すくらいの名演♪
NJPもアルミンク時代の黄金期を思い出させるような豊かな音色で、曲の随所に現れる崔さんの甘いヴァイオリンのソロをはじめ、NJPの各プレーヤー(フルートの白尾さん、オーボエの金子さん、クラリネットの重松さん、ファゴットの川村さんの木管首席チームは、NJPの宝です!!)も好調!!
特に弦楽セクションの畝るような響きは、最高でした♪
(なお、曲自体をあまり知らないので、今回上岡さん特有のデフォルメ的なものがあったのかはわかりません)
上岡さんの特徴ある指揮姿も段々見慣れると格好いいし(笑)、久しぶりにNJPのコンサートで大満足!!
最近のNJPはいつもだと何処と無く醒めた感あるのですが、久しぶりの熱いNJPの響きに途中何度も何度も涙腺崩壊状態になりました(>︿<。)
上岡NJPの定番となりつつあるアンコール(笑)
上岡さんは、アンコールと言いながら長めの曲をチョイスすることが多いような気がするけど、今回はデンマークのヨハン・シュトラウスと言われるロンビのギャロップでアンコールとしての長さでは極めて普通(笑)
効果音やオケの遊びも入った楽しいアンコールでしたヾ(´︶`♡)ノ♬☆♪
マイクも立っていたので今日のコンサートは、CD化される可能性もあるかも(多分録音チームは、上岡さんとらNJPのCDを最近出してるEXTONだと思うけど、山田和樹さんのマーラーチクルスでも全ての曲を収録していながら全てCD化する気はないみたいなので、上岡さんの意向やマーケティングを考え販売するかを決めると思いますが、出来れば今回の演奏は、販売して欲しいです)。
さて2日間、ハシゴ、連チャンと続き、正直こういった感じでコンサートに行くのは避けたかったのですが、偶然にもツェムリンスキー、R.シュトラウス、ベルクと言ったメインプログラムは、後期ロマン派から新ウィーン楽派への音楽の系図(最初に聴いた武満の作品とも繋がる)となり、結果的にはひと繋がりのコンサートを聴いたようで面白かったです(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
2017.10.16(SUN)
14:00
みなとみらい大ホール
まかさその練習も兼ねNJPに客演??