神奈川フィルハーモニー管弦楽団 定期演奏会 みなとみらいシリーズ 第333回 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

久しぶりの神奈川フィルのみなとみらい定期♪
今回は、家族をテーマにしたとのことで、武満徹の系図とR.シュトラウスの英雄の生涯。
ぴあのインタビューで川瀬さんは家族をテーマにするなら同じ作曲家の家庭交響曲なんだろうけど、編成の大きさ(サックス奏者が必要など)の理由から神奈川フィルでは、厳しい考え、在京のオケでも比較的プログラムに載る機会の多い英雄の生涯も家族をテーマ…(-ω-;)ウーン。英雄の生涯は個人のポートレートであって家族をテーマとしていると考えるのはちょっとこじつけ感はあるかなぁ…にしているとのことで、選曲されたそうです。
 
武満徹
系図 “Family Tree”~若い人たちのための音楽詩~
Family Tree - Musical Verses for Young People -*

R.シュトラウス

交響詩「英雄の生涯」Op.40

 

指揮:川瀬賢太郎

語り:唐田えりか*

アコーディオン:柴崎和圭*

第一コンサートマスター:﨑谷直人


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系図の語りを務めた唐田えりかさん。

実はどんな方か存じ上げず、チラシの写真を見て、『あっ!!某損保会社のCMの子だわ』と気づいた次第(--;)
しかも…このCMを見た第一印象が、『今どきセリフの棒読みってのも珍しいわよね〜』と唐田さんに対する印象は、あまり良くなく、今回の武満の系図に『なぜあんな演技力ない子を起用したんだろう??』ってくらいガッカリ(´-ω-`)
しかし、ごめんなさい。
杞憂でした。
実に彼女の仄かな暗さを帯びた声質がこの曲の語りにピッタリ‼
武満自身は、この系図の語りには、12歳から15歳の少女が好ましいと生前言っていたそうで、作曲者の意図を考えると唐田さんの場合、年齢は上になるのですが(1997年生まれとあったので、20歳かな)、彼女の(良い意味での)舌足らずな語り口や声質が10代前半の雰囲気を醸し出し、武満は、このような声質を念頭に置いたような気がしました。
全曲を聴き終え、モノクロの短編映画を見たような、そんな余韻を感じさせる素晴らしい演奏でした。
神奈川フィルも健闘。
武満特有の緻密な響きをみなとみらい響かせてました♪
川瀬さんもこういった場に不慣れな唐田さんも見事サポート(語りが入る個所では、必ずキューを出し、彼女が入るタイミングを万全にサポート)し、巧みな棒さばきで聴かせてくれました。
後半、英雄の生涯…家庭交響曲が編成が大きいと語っていましたが、こちらもかなり大編成ですよ。川瀬さん(笑)…金管が弱い神奈川フィルでは、ちょっと不安だなぁってのはありましたが、こちらも杞憂に終わり、ホルンセクションをはじめヘルパーを増強し、なかなか力強い演奏を聴かせてくれました。
弦の豊潤な響き、さえずるような木管の調べは、いつもの神奈川フィルで今日も素晴らしく、金管のホルン首席の豊田さんはじめ好演…荒い部分はかなりありましたが、ここぞいう時の張りの強さは、お見事です。
(豊田さんをサポートしていたゲストのホルン奏者の女性が素晴らしい‼系図では主席の位置いましたが、安定した音色で本当お上手)
全体的に疵や粗さは相変わらずあるのだけど、それを上回る神奈川フィルの熱さが演奏を見事に際立たせ、聴き応えのある英雄の生涯でした。
もちろん神奈川フィルをうまく纏まあげた川瀬さん。
段々と良くなってきているので12月の定演も楽しみ。
英雄の伴侶では、﨑谷さんおヴァイオリンソロもお見事‼
川瀬さんと良き夫婦でした(笑)
石田組長のソロでも聴きたかったけど、そうなるとかなりの恐妻になりそう(笑)
でもR.シュトラウスは、恐妻家であったらしいからそっちの方が正しいのかしら(笑)

 

2017.10.15(SAT)

14:00

みなとみらい大ホール


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さてこの足で、いざ渋谷へ(NHKホール)⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!