チャイコフスキー
ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35*
ベートーヴェン
交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」
指揮:藤岡幸夫
ヴァイオリン:坪井夏美*
コンサートマスター:山本友重
つい先日までムンムンとまるで梅雨のような蒸し暑い日が続きましたが、急に涼しくと言うより肌寒い陽気となり、一気に秋めいてまいりましたが、やはり秋と言えば「芸術の秋」♪
また急激に湿度も下がり始め、楽器が良く響くので、音楽を聴くには、絶好の季節となりました♪
さて、今日はお初のホールですが、江戸川区総合文化センターへ都響を聴きに行ってまいりました♪
下調べで新小岩駅から徒歩15分もあるらしく、バスで行こうと思いましたが、待てどもバスが来る気配もなく、夏場と違い歩くのもちょうどよい気候なので、お散歩がてら、歩くことに決め、ホールまで、新小岩界隈の商店街を眺めつつ、のんびり歩き、今回は迷うことなく無事到着!!(実は、やはり迷いそうにり、道の途中で、なんとなくこの集団は、コンサートを聴く人たちだと感じ、後を付けて行ったお陰で無事着きましたw)
前置きが長くなりましたが、本日のコンサートは、大好きなマエストロ藤岡幸夫さんの指揮です‼
以前、藤岡さんがシティ・フィル客演した際の、RVWの交響曲の演奏が素晴らしく、未だにその時の演奏が忘れられません。
今回、都響との共演もどんな演奏になるのか楽しみでワクワク(^^♪
前半のチャイコフスキーの協奏曲で、ソロを務める坪井夏美さんは、プログラムの解説によると、2014年、東京音楽コンクール弦楽部門第1位、現在は、藝大音楽院研修生とのこと。
さて、彼女がソロを務めた協奏曲を聴き終えての感想ですが、よく言えば技術面もしっかりしており、模範演奏というか優等生的な演奏なんですが、厳しい言い方をするなら、技術的には、安定してるけど、正直面白味というかチャイコフスキーの協奏曲なら多少踏み外しても良いからパッション的なものがあれば、もう少し聴き応えを感じるような気がしました。
表情に固さがまだあると言うのでしょうか、上手いけど、何かもっと訴えかけるものが欲しいような…だだ技術的にはしっかりしたものがあるので、今後、多くのコンサート経験を積むことでこれ以上の演奏は期待できるアーティストだと思いますし、今回聴いた印象では、チャイコフスキーよりメンデルスゾーンやブルッフの協奏曲など彼女にはあっているようにも思えたので、また機会があるようなら彼女の演奏を聴いてみたいと思います♪
残念ながら彼女のアンコールは、なかったのですが、お得意の小品など聴くと、また違った印象があったかもしれません。
藤岡さん率いる都響も彼女に合わせたのか、安全運転的な伴奏でしたが、さすがにフィナーレ後半は、強引に彼女を煽って盛り上げていました♪
後半の田園は、基本オーソドックスな解釈なんですが、藤岡さんらしく、爽やかな感じの演奏で、メリハリのつけ方も上手く、藤岡スタイルのスタイリッシュな田園交響楽にどっぷり引き込まれました(^^♪
終楽章では、思わず涙腺崩壊しちゃいました‼
個人的にはRVWに続く名演で、やっぱり藤岡さんっていいよねーって感じで、新小岩まで聴きに来た甲斐がありました♪
都響もアンサンブル的には緩いところもありましたが、オーボエの広田さんはじめとする木管の美しさ(特に第二楽章の鳥たちの掛け合い)や弦の豊かな響きに魅了されました(14-12-8-6-4、2管)。
アンコールは英国音楽を得意とする藤岡さんらしい選曲。
しみじみとした感じで田園のあとにはぴったり‼
こういった知名度は低いけど、佳曲も持ってくる藤岡さんのセンスもバッチリ(๑•̀╰╯-)و.。.:*✧
聴き終えたあとに、じわっとほっこりした気分になりました♪
お初だった江戸川区総合文化センターは、HPではクラック音楽の音響に優れとあったのですが、そこは鵜呑みにせず、さほど期待いてなかったのですが、意外や意外、堅い響きながらもそこそこ音響に優れたホールだったと思います♪
チケット代も安く良質な演奏で、お得なコンサートでした(o^―^o)ニコ
2016.10.10(MON)
15:00
江戸川区総合文化センター大ホール