新日本フィルハーモニー交響楽団 横浜みなとみらいホール 特別演奏会 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

R.シュトラウス

交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30

R.シュトラウス

交響詩「英雄の生涯」op.40

 

指揮:上岡敏之

コンサートマスター(ヴァイオリン・ソロ):崔 文洙

 

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NJP(新日本フィル)の新音楽監督に就任した上岡さんの新監督への並々ならぬ意気込みとやる気を感じさせるR.シュトラウスの大曲2曲のプログラム。

この公演は、9日のサントリーホールと同一プログラムで、またNJPがみなとみらいで演奏会を開くのは、お初になるのかしら(記憶がないだけかな)??

 

このみなとみらいシリーズは、今年12月、来年の5月にも上岡さんの指揮で行われるとのことなので、好評なら来シーズンも継続する可能性はあり、NJPファンとして、音響の良いみなとみらいで聴けるこのシリーズは、出来れば継続して欲しいものです。

但し、今回の特別公演、みなとみらいの3階席は、使用せず(席の販売もなかった)、1階・2階のみ、席種もS・Aの2種類で、これは新クラシックの扉シリーズ(現ルビーコンサート)と同じパターン。

正直この販売方法が、良いのか悪いのかは何とも言えず、同ランクの席でもかなり格差があるように思えるので、難しいところ。

また、みなとみらいは、席種のランクは低くても、3階席の音響は、かなり良いので、そこをクローズするのも正直勿体ないような気がします。

席があまり売れないと踏んだのか(今回も3階をクローズして3分の2程度の入り)、音響効果を考えたのか、独奏や室内楽ならともかくオーケストラコンサートでは、あまり例がないように思えます(独奏や室内楽だとみなとみらいでは、1階席のみとか、1・2階席のみのケースはよくあります)。

 

さて、余談が長くなってしまいましたが、上岡さん率いるNJPのR.シュトラウス、前半のツァラトゥストラの有名な冒頭から、終始みなとみらいのルーシー(オルガンの名称)の雄大で重厚な響きが、オケを存分に引き立て、この曲を醍醐味を堪能せてくれたと思います。

また、夜のさすらい人では、鐘をわざわざオルガン横に置き目立たせ、クライマックスで鐘が打ち鳴らされる箇所を視覚的な演出を図ったのも面白かったです(サントリーでも同じだったみたいです)。

上岡さんとNJPのツァラトゥストラは、全体的にかなり雄弁な語り口の演奏だったと思います。

 

英雄の生涯では、英雄のテーマは意外とあっさりって感じで始まり、以降も上岡流英雄の生涯は、勇ましい英雄を表現するのではなく、飄々とした英雄って感じで、最期の引退の音楽もしみじみとした絶妙な語り口で、こういった表現の上手さは、上岡さんならではと思います(惜しむらくは、ホルンに疵があったのは残念…サントリーでは完璧だったみたいです)。

また両曲ともコンマスの崔さんのヴァイオリンが活躍し、素晴らしいソロを聴かせてくれましたが、上岡流なのか伴侶のソロでも意外とサラッとした感じに聴こえました(確かにR.シュトラウスの奥様は伝記を読むとこんな感じかもw)。

また最近、N響でR.シュトラウスの作品を取り上げてる(録音もしている)パーヴォの指揮が緻密で精巧、完璧なR.シュトラウスなら上岡さん&NJPの演奏を喩えるなら「浪花節だよ人生は…」的な演奏(わかる方にはわかると思いますが…個人的には浪花節的演奏は完璧主義のパーヴォより好きです)だと思います。

今回の演奏でも上岡節(これが上岡さんの演奏に好悪が分かれる理由ですが)が炸裂していたように感じましたが、日ごろ、R.シュトラウスの作品をそんなに聴かないからかも知れませんが、それがそんなにどぎついほど感じず、かなり面白く聴けました(英雄の生涯は、CDなど聴いても正直面白いと思ったことがない作品ですが、今日の演奏は、飽きずに聴くことができました)。

 

NJPも疵や粗さもかなり出て(英雄の生涯での後半のホルンはかなり惜しい…)、繊細さにも欠けていましたが、それでも新監督の上岡さんに必死に喰らいついていたと思います。

フルートの白尾さん、オーボエの古部さん、イングリッシュ・ホルンの森さん、ファゴットの河村さんやクラリネットのミランダさんなどの木管は、お見事でした(トランペットの服部さんも大曲2曲を吹ききってました)‼

 

お客さんが少なかったと言うのありますが、みなとみらいのお客さんのマナーも大変良く、フラブラなどなく、上岡さんが指揮棒を振り下ろしてから、ゆっくりと拍手が鳴るのは、静かな終わり方をするこの2曲では、大変良かったと思います(ただもう少し拍手は盛り上がっても良かったかも)。

 

そして、こんな大曲の後に何とアンコールが‼

それもサロメの踊り‼(サントリーの公演でもそうだったそうで、みなとみらいでも舞台にチェレスタとタンバリンが乗っていたので予想はついてましたが)

これはもう上岡節が大炸裂‼

官能的でダイナミックな演奏を聴かせてくれました‼

鳥肌級‼

会場もメイン2曲より盛り上がり、これが聴けただけでも大満足のコンサートでした(^^♪


でもこれは事前にアンコールがあることを知らなかった方が、個人的にはもっとテンション上がったかも!!

 

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オケの技術力不足や上岡さんの解釈に個性の強さは感じましたが、個人的には大満足のコンサートでした。

また、上岡さんの指揮姿は、本当にチャーミング。

あの一瞬々々の動きが紡ぎ出す上岡マッジクに魅力されました(^^♪

今回、上岡さん&NJPのみなとみらいでのコンサートを聴く限りでは、まだまだ未消化の部分もありますが、上岡さんの指揮に馴染んで来るとこのコンビかなり面白くなるのではと期待できそうな予感がします((o(。>ω<。)o))ワクワク

またマイクも立っていたので今回の演奏がCD化もされる可能性もありそうなので、それも楽しみ(サントリーもマイクが立っていたそうです)(*˙︶˙*)ノ゙

 

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なお、演奏会終了後には上岡さんのサイン会があり(パーヴォのサイン会みたいにファンが大挙してる感じではなかったはちょっと寂しかったです)。

 

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2016.9.11(SUN)

     14:00

      みなとみらい大ホール

 

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