C.P.E.バッハ
管弦楽のシンフォニアヘ長調 Wq.183-3 H.665
ハイドン
交響曲第82番ハ長調「熊」Hob.l.82
ベートーヴェン
交響曲第1番ハ長調op.21
《アンコール》
ハイドン
交響曲第83番ト短調「めんどり」Hob.l.83~第2楽章
新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔 文洙
指揮:鈴木秀美
先月に引き続き、新クラシックの扉へ♪
実はこのコンサートまったく聴く予定に入っていなかったのですが、直前で金曜日1,500円のA席が残っていた(通常は格安のA席は、完売が多い)ので、なら聴いてみようか的なノリで聴いてきましたが、これは聴いて本当良かったと思えるコンサートだったので大正解!!
何ヶ月も前にチケットGETし、楽しみにしていたコンサートが実際聴いてみたらいまひとつだったり、今回のように直前で予定入れたコンサートが意外とよかったりとなかなか思うようにならないのが生の演奏会の魅力でもあり、恐さでもあるんでしょうね♪
さて、今回の鈴木秀美さんが指揮する新クラシックの扉は、古典派交響曲の変遷を時系列的聴くことができ、大変アカデミックであることも魅力のひとつ。
こういったプログラムを持ってくるなんて鈴木秀美さんのセンスの良さを感じます。
ヴァイオリンは左右に振り分けた
対向配置。コントラバスは、ハイ
ドン、ベートーヴェンでは真後ろ
新クラシックの扉も以前の名曲オンパレードでなく先月のシュタインネッカーも拘りある選曲だったので、最近はかなりつう好みで食指が動くコンサートが多いのも嬉しいところ。でも新クラシックの扉は今年7月で終了。来期からはルビー《アフタヌーン・コンサート》に代わり、金曜日特典の土曜日より500円安いってのもなくなり、プログラムもなんだかなぁになってしまい残念。
話がそれてしまいましたが、NJPもブリュッヘンの薫陶もあり、ピリオドスタイルに慣れていることから、鈴木秀美さんの指揮に見事に応え、生命力溢れ活き活きとした、しかもブリュッヘンのように骨太の演奏(ピリオドアプローチだと軽くなりがちなので、これは凄く重要)を聴かせてくれました♪
A席の残席だったので聴いた席は、3階後方席だったので、さすがに編成の小さな古典派の作品だと音量的には遠く感じてしまうのは致し方ないですが、意外と音が纏まって聴こえ、これはこれで、想像していた音響より、聴きやすく、悪くなかったので1,500円のコスパは、かなり高かったです(^ε^)♪
このコンサートでは、ちょっとしたハプニングが!!
「熊」のフィナーレでリピートがあるのですが、いったん盛り上がりジャーンって感じで終わるので、そこで曲は終わったかと思いかなりの方が拍手してました…所謂フライング拍手…拍手が鳴っている中、鈴木秀美さんは、平然とコーダの部分をリピート、そしてもう一度同じように盛り上がりジャーンって今度も終わったのですが、今度は拍手が疎ら…皆さんここで拍手してよいのか戸惑う中、鈴木秀美さんがゼスチャーで「どうぞ拍手してください」と促し、やっと拍手が。
ハイドンのパリ交響曲シリーズは、楽譜の指示ではしつこいくらいリピートがあり、実際ただ繰り返すだけなので、指揮者によっては、ばっさりリピートを切ってしまうこともあるのですが、鈴木秀美さんの場合、第1楽章から丹念に支持どおりリピート繰り返していたので、分かる人には分かるのですが、フィナーレは、正直そこまで拘って聴いてないと、あの部分で拍手するのは致し方ないかなと思います。
それになんだかあれは鈴木秀美さんがハイドン風ユーモアで、わざと拍手するように仕向けた様なそんな気がします(twitterのフォロワさん情報だと土曜日も拍手があったそうです)。
実は、偉そうなこと書きながら、拍手しそうになりました(≧▽≦)
鈴木秀美さんのユーモアにまんまとハマった訳です(・∀・)ニヤニヤ
アンコールも素敵でした♪
2016.3.25(FRI)
すみだトリフォニーホール
14:00
評価:☆☆☆☆
意味もなくスカイツリー