東京交響楽団 川崎定期演奏会 第54回 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

チャイコフスキー

歌劇「エフゲニ・ネオーゲン」~ポロネーズ

ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35*

 

ショスタコーヴィチ

交響曲第5番ニ短調op.47

 

ヴァイオリン:成田達輝*

コンサートミストレス:大谷康子

指揮:ドミトリー・キタエンコ

 

 

1曲目のポロネーズから優雅で高貴な響きを東響から引き出すキタエンコの指揮はお見事♪

 

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でソロを務めた成田さんは、出だしからピーンと張り詰めた響きに思わず身を乗り出してしまいました。

ともかく演奏の至る所でのキレキレぶりは、凄いとしか言いようがありません。

第1楽章でのカデンツァの異常なまでの緊張感。

この協奏曲がこんなエキサイティングなんて!!びっくりぽん(⑅ ॣ•͈૦•͈ ॣ)꒳ᵒ꒳ᵎᵎᵎ

成田さんのテクニックに終始メロメロ、ヘロヘロ(固唾を飲んで聴いていたので)でした♪

めちゃくちゃ格好よいチャイコンでした♪(見た目もW)

キタエンコの伴奏は、成田さんをソロに主眼を置き控えめながらも、要所々々を引き締めた立派なサポートだったと思いますが、ロシア風豪快な伴奏が好みかで、評価はおとなしいと取られるかもですが、個人的には、1曲目のポロネーズ同様気品豊かな演奏で好感持てました♪

 

成田さんこれだけ凄い演奏で、完全燃焼してしまったのか残念ながらソリストアンコールはなし(前日のサントリー公演では、バッハのアンコールがあったそうです)。

 

後半、ショスタコーヴィチの革命交響曲は、ロシア風の金管バリバリの爆演を期待すると肩透かしを食うかもしれませんが、丹念にじっくりと構えた演奏は、大人の演奏とういう感じで、実に素晴しい演奏でした♪

 

特に第3楽章ラルゴの悲哀に満ちた響きは、筆舌し難く、美しさは絶品♪

 

革命をこんなじっくりと聴けたのもキタエンコの手腕が随所に活きたからこそだと思うし、東響もノットが指揮する以上に見事な演奏で…とくに木管群はほれぼれする響きでした…この名曲を聴かせてくれました♪

 

フィナーレも煽るだけの演奏でなく、音の一つ一つに意味を感じさせ、最後の最後までじっくり5番のシンフォニーを堪能させていただきました♪

 

 

さて、今回の演奏会は、東響のコンマス(コンミス)を21年務めた大谷康子さんの退団でもありました。

長きに渡り、東響のコンマスという責務を務め上げ、個人的には、指揮陣より東響の顔であった大谷さんが退団するのは、とても残念ですが、音楽家を引退する訳ではないので、今後フリーとして、よりいっそうご活躍を期待したいところです♪

しかし、客席に笑顔でさよならを告げ、湿っぽくならないのは、大谷さんのお人柄ですね(o´・∀・`o)ニコッ♪

 

終演後のサイン会

この3人が揃ってサイン

なんて、凄すぎませんか??

 

大谷さんありがとう♪

 

 

2016.3.27(SUN)

   ミューザ川崎シンフォニーホール 

      14:00

 

 

評価:☆☆☆☆☆


【追記】

キタエンコ東響のコンビで、ロシア音楽以外のベートーヴェン、ブラームス、マーラーなど聴いてみたいです(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°