R.シュトラウス
オペラ「サロメ」(全1幕)
サロメ:カッミラ・ニールント
ヘロデ:クリスティアン・フランツ
ヘロディアス:ハンナ・シュヴァルツ
ヨカナーン:グリア・グリムスレイ ほか
演出:アウグスト・エファーディング
指揮:ダン・エッティンガー
管弦楽:東京交響楽団
サロメを演じたニールトンをはじめ歌手陣の見事な歌いっぷりは凄かったし、退廃感漂う舞台もサロメの淫靡な雰囲気が醸し出され、見ごたえありました♪
歌や台詞のない配役までもが緊張感があり、またヘロディアスの小姓を演じた加納悦子さん演技力には脱帽。
昨年12月に聴いた演奏会形式でのサロメ(デュトワN響)も素晴しく、サロメは然程動きもないから、演奏会形式で充分と思ったけど、やはりこうした優れた演出と舞台で接すると感銘の度合いも一段と大きいものとなりますね♪
但し、ニールトンの七つのヴェールの踊りは、微妙だったかも(-"-;A
昔、ダ・ダ・ダーン・ダ・ダ・ダーンとか言いながら踊った外国人の女性が出ていたCM(あやふやな記憶です)を思いだし、笑いが…
この辺りは音楽のみで、演出で雰囲気出す方が良かったような…ここで個人的に緊張感が途切れてしまったのが惜しいです♪
余談ですが、ヘロディアスがデヴィ夫人にヨカナーン(ヨカナーンと言うより、演じたグリムが似てるだけなんですが)がスターウォーズのオビワンに見えてしまった(゚_゚i)…ヨカナーンとイエスの関係は、オビワンとアナキン(確かアナキンも処女受胎だったし)の師弟関係とも似てなくはないけど…閑話休題
歌手陣の見事さもさることながら今回の立役者は、何といってもエッティンガー率いる東響の素晴しい演奏があったからこそだと思います♪
声楽付きの壮大な交響詩とも言えるこのオペラを巧みにドライブするにエッティンガーの指揮姿に舞台も見るのを忘れ、暫しうっとりする時も多々ありました♪
カーテンコールでも舞台上のエッティンガーに称賛を送る東響の団員たちの姿も…特にオーボエの最上さんは遠目ながらも本当嬉しそうでした…この公演が満足いくものだったのではないかと感じれました♪
2016.3.15(TUE)
新国立歌劇場オペラパレス
14:00
評価:☆☆☆☆(踊りが…)
新国オペラハウスでの初オペラになります♪