ヨハン・シュトラウス2世
喜歌劇「こうもり」序曲
美しき青きドナウop.314
ラヴェル
ピアノ協奏曲ト長調
パガニーニ
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調op.6
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
指揮:阿部未来(神奈川フィル副指揮者)
ピアノ:古海行子(ラヴェル)
ヴァイオリン:毛利文香(ヴァイオリン)
神奈川フィルと神奈川県ゆかりの若き演奏家の共演。
NHKFMのリサイタル・ノヴァ(毎日曜夜8:20)で毛利文香さんの演奏を聴き、感銘を受け、いつか実演で聴いてみたいと思っていたところにこのコンサートを知り、チケットをGET。
しかも協奏曲。
かなり楽しみ。
プログラム前半の「こうもり」と「美しき青きドナウ」がお正月ムードも盛り上げます。
ただ、ワルツのリズムに溜めを作りウィーンぽい感じを出そうとしたのかも知れないけど、関東の人が関西弁を真似るみたいで違和感あり、ストレートに演奏した方がよかったかも。
「美しき青きドナウ」も後半カットがあったのは残念。
長い曲ではないのでせっかくならカットなしで聴きたかったです。
でも山本裕康さんのドナウのチェロソロにはうっとり。
古海さん(なんと現役高校生!!)を迎えてのラヴェルのピアノ協奏曲は、古海さんの技術は素晴らしいのですが、うーん、ソリストも指揮者もオケもなんか今ひとつ、弾けるものが感じられずに残念。
喩が上手くないですが、一つまみの塩と胡椒で料理が引き立つような、そんなスパイスに欠けていたような気がします。
毛利さんを迎えてのパガニーニの協奏曲は、ソリストのオーラ(古海さんには申し訳ないけど、毛利さんは格が違います)に感化されたのか指揮者もオケもこちらは好演。
毛利さんもパガニーニの超絶技巧を見事に弾きこなし、彼女独特の濃い音色がホールを包み込み、彼女音色に酔いしれることができ大満足!!
ともかく重音の素晴らしさは、筆舌し難く、彼女の凄さを実感。
これからがますます楽しみなヴァイオリニストです。
3月には神奈川県民ホールで彼女のワンコインコンサート があるので、興味のある方は是非(o^-')b
2016.1.10(SUN)
神奈川県立音楽堂
14:00
評価:☆☆(毛利さんのみ☆☆☆)