メンデルスゾーン
序曲「フィンガルの洞窟」op.26
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第3番ハ短調op.37
(ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ)
ブラームス
交響曲第1番ハ短調op.68
指揮:トゥガン・ソヒエフ
《ソリストアンコール》
ショパン
24の前奏曲op28-15変ニ長調「雨だれ」
《アンコール》
グリーグ
「2つの悲しい旋律」より過ぎし春op34-2
モーツァルト
歌劇「フィガロの結婚」序曲
1曲目のフィンガルの洞窟は、終結部の盛り上げ方は、ソヒエフさん上手いなぁと感じましたが、全体的には可もなく不可もなく無難な演奏って感じでした♪
ユリアンナ・アヴデーエワさんを迎えてのベートーヴェンの協奏曲は、今年アンスネンスさん弾き振りでマーラーチェンバーの活き活きと生命力溢れる名演を聴いているので、それと比較しちゃうと分が悪いかなと思いつつ、出だしは普通と言うかオーソドックスって感じでしたが、聴き進むにつれて、派手さなないけどベートーヴェンに真摯に向かい合うアヴデーエワさんの演奏に徐々に魅かれ、カデンツァの見事さ、第2楽章の美しさ、第3楽章のオケとの絶妙な掛け合いなど聴きどころの多い演奏でした♪
全体的には落ち着いた感じで、絵に喩えると水墨画のような派手さはないけど、見れば見るほど味があるそういった感じの演奏で、アンコールも含め深く聴きこむほど味のある演奏でした♪
個人的には若手女流ピアニストの中では、アヴデーエワさんはこれから一番期待出来る逸材だと思います♪
プログラム後半のブラームの交響曲は、ソヒエフさんの真骨頂で、重厚なブラームスというよりあまり重心を低くしないで歌謡性を重視したブラームスながら随所を上手く盛り上げ、推進力のある第1楽章(残念ながらリピートなし)、しっとり歌う第2楽章、堂々とそして熱いフィナーレなどソヒエフさんの巧みな指揮でブラームスの交響曲の魅力を堪能することが出来ました♪
アンコールのグリーグのしみじみした美しさ、生命力あふれるフィガロも素晴しく、聴き終えソヒエフさんが欧米で人気があるのも頷けます。またベルリン・ドイツ交響楽団は重厚なオケというより明るい音色の暖色系の響きで、小回りの利く小気味よいオケって感じがしました♪
終演後は、ソヒエフさんとアヴデーエワさんおサイン会もあり!!
CD購入者だけでなく、プログラム購入者も対象だったので、サイン会は長蛇の列!!
それでもサインGETо(ж>▽<)y ☆
サントリーホールを出たのは17時近くになってました(^▽^;)
2015.11.3(TUE)
14:00
サントリーホール