杉並公会堂は、こじんまりとしていますが、音響も素晴らしく大好きなホールです。
年に数回ある日本フィルの杉並公会堂シリーズもリーズナブルなチケット設定や定期とは違った日本フィルが聴けるので日本フィルファンとしては楽しみの一つです(尚、日本フィルは、杉並区と連携してここをホームグランドにしています)。
さて今回は、山田和樹さん(通称ヤマカズww)の登場です。
プログラムは、
三善 晃 交響詩「連祷富士」
ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー
グローフェ グランド・キャニオン
山田さんらしい拘りを感じるプログラムは流石!!
まずヤマカズさんのプレトークからヤマカズ節炸裂(笑)
ご本人は、「喋り好きと思われてますが…」と言っておりましたが、十分おしゃべり好きですよ(笑)
ヤマカズさん母校の校歌が三善先生の作品とかでさわりをさらっとピアノで弾くところなんて、素敵すぎ!!
演奏だけでなく、プレトークでも十分楽しませるところは、エンターテイナーヤマカズです。
プログラム1曲目
ほとんど演奏されることがないままの三善先生の「連祷富士」
もちろん初めて聴くからどんな曲か知らないし、三善作品だから難解かなぁと思いつつ最初の音の塊でノックアウト!!
うーん。すごい!!
よくわからないけど…すごい!!
日本版春の祭典ってのは乱暴な表現だと思うけど、爆発する打楽器群、咆哮する金管、かなり切り声を上げる弦楽器…1曲目から大音響の坩堝に飲み込まれちゃいました。
2曲目はヌスさんを迎えてのラプソディ・イン・ブルー
ヤマカズさんが振らずに冒頭クラリネットのソロが入ったのは、この曲の即興性を出すためかな。
プレトークでもヤマカズさんピアノの部分は、個人的には即興性ある方が絡んで面白い様なことを話していたので、オケの自発性大事にしたのかも。
ヌスさんのピアノは、途中JAZZぽいアドリブを入れながら熱演。
ヤマカズさん率いる日フィルもノリノリ。
ラプソディ・イン・ブルーはこうでなくては面白くないです。
アンコールのヌスさんの自作の曲は、静かな曲で、大音響が続いたので、耳に心地よかったぁ。
休憩は挟み最後はグローフェのグランド・キャニオン
有名な曲だけど、実演で聴く機会は、そんなにない様な。。。
久しぶりにじっくり聴くとええ~曲だなぁって実感。
美メロと派手なオーケストレーションで、音響のパノラマ。
1曲目の「夜明け」から引き込まれ
超有名な第3曲「山道を行く」などこれぞアメリカライトクラックの真髄というくらい芳醇なオケの響きと長閑なメロディに酔いしれちゃいました。
第4曲「日没」は、平原綾香さんに是非、バラードにして歌ってもらいたい素敵なメロディの曲♪
終曲の豪雨は、杉並公会堂が壊れちゃうと思うくらいの大音響!!
嵐が治まり、雲間からグランド・キャニオンが見え、やがてその全貌が見渡せる場面の音楽は、日本フィルの熱演に鳥肌もの。
ヤマカズさんの指揮姿も決まってました!!
アンコール(プレトークで事前予告ありww)は、グローフェのミシシッピから。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」で有名なノリノリの一曲で締めくくるとは、流石ヤマカズさん。
ちなみに木炭はわかる世代ですよ。ヤマカズさん(笑)
すべてがお見事!!
ブラボーでした♪
2015.9.12(SAT)