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モクモク羊は、塩むすび、赤飯、焼きおにぎりが好きだ。
いつからおにぎりはあったのか。
まさかの弥生時代からだった。
1987年11月、石川県中能登町にある弥生時代の遺跡「杉谷チャノバタケ遺跡」から、見つかった。
真っ黒に炭化した、手のひらサイズの石状の塊で、蒸した米だった。
では、今のような食べ物だったのかと言うと、食用以外の目的、供え物という宗教的なものだったと考古学者の多くは考えているそうだ。
おにぎりが宗教的・儀礼的な役割が終わったのは戦だった。
「腹が減っては戦はできぬ」とよく言うが、まさに戦がおにぎりを食べるものにした。
1221年に起こった承久(じょうきゅう)の乱で、後鳥羽上皇と戦った鎌倉幕府は、梅干し入りのおにぎりを武士たちに配った記録がある。
よく見かける海苔に巻いたおにぎりは、江戸時代に登場した。
江戸で海苔の養殖が始まって生産量が増えて、和紙の製法を黃葉した海苔づくりが始まった。
元禄時代(1688〜1704)に生まれたのが、おなじみの海苔を巻いたおにぎり。
そしておにぎりを買って食べるものに変えたのは、買収提案が話題になっているセブン&アイ・ホールディングスの完全子会社のセブンイレブン。
1978年に「手巻きおにぎり」の発売を開始。
おにぎりを売るアイディアを出したのが後に会長になる当時は専務取締役だった鈴木敏文だった。
「ツナマヨネーズおにぎり」もセブンイレブンが1983年に発売した。
アニメが世界で人気になるにつれて、日本の様々な習慣が知られるようになったが、おにぎりもその中の1つだ。
あの三角形にギュッと詰まった食べ物を調べると、興味深いことがたくさんあった。
そう言えば以前、博物館でおにぎりに関する珍しい展示をしていました。