西宮「夙川・短歌と花」その339
  in Shukugawa Nishinomiya city
 tanka and flowers

 「万両 ( まんりょう ) の実」(1)
  Coral bush a nut
 
 別名 :ヤブタチバナ・コーラルベリー
 学名:Ardisia crenat
 科名:サクラソウ科 (ヤブコウジ科)
 属名:ヤブコウジ属 (アルディシア)
 英名 :Coral bush
 原産地:日本・ Japanese;
     the Japanese language      
     アジア東南部原産
 状態 :常緑低木
 開花期 :7月
 花の色 :白
 別名 :コウジ、橘(タチバナ)
    藪橘(ヤブタチバナ)
    花橘(ハナタチバナ)

❇ 花言葉:Language of flowers

 「徳のある人」
 「寿ぎ(ことほぎ)」
 「金満家」
 「財産」
 「慶祝」

❇「寿ぎ(ことほぎ)」という花言葉は、お正月の縁起物として飾られる赤い実にちなんでつけられました
。「金満家」は、実が熟してもなかなか落ちない様子の例えです。「財産」は、お金にまつわる名前に由来します。

 
✴「短歌を詠む」compose a tanka
 
 🌼 この赫を いついつまでも残さむよ
   万両描く 一粒一粒 今泉 由利
 
🌼 葉隠れの 朱実円らに光あり
   実生の苗木 年々育つ 一花 一葉

 🌼 元旦の 庭に降り立ち 万両の
   一枝手折り 御節に飾る  月の ひかり


 
 ❇ ー 万両の伝説と由来・特徴 ー

マンリョウは日本の関東以西の本州~九州、朝鮮半島、中国、台湾、インド原産の常緑低木です。江戸時代から盛んに栽培され、寒い冬に赤い実をたわわに付け、花の少ない冬に彩りを添えてくれます。葉は楕円形で縁はギザギザとなっていて濃緑のつやがあり、葉が縮れるものや斑のあるものもあります。

茎は直立して無毛で上部に枝を出し、初夏に芳香のする径8㎜ほどの白色で5裂する小さな花を咲かせます


センリョウとよく似ていますが、センリョウは枝の先端に実がつき、マンリョウは葉の下側に稲穂が垂れるようにつきます。果実は晩秋に赤く熟しますが、この赤い実は翌年の初夏まで落ちずに付いているので観賞期間が長く、また濃緑葉との対比が美しいのも魅力のひとつです。

マンリョウは古くから栽培され、センリョウ同様にお金の名を持つので、商売繁盛の縁起木として人気があり、お正月の床飾りになどに用いられてきました。またマンリョウには赤い実のほか、白い実の「シロミノマンリョウ」や、黄色の「キミノマンリョウ」もあります。樹高は30~100cm。開花期は7~8月頃で果実期は10~翌2月頃です。

属名の「アルディシア(Ardisia)」は、ラテン語の「ardis(槍先)」という意味で、雄しべの葯の形からといわれます。和名のマンリョウは、センリョウより実が美しく勝るものとして「マンリョウ(万両)」と名づけられました。別名は「ヤブタチバナ(藪橘)」。英名は「Coralberry(コーラルベリー)」です。

❇ ー 花の栽培 ー

強い日射しや乾燥を嫌いますので、一年を通じて直射日光の当たらず、冬は陽だまり夏は半日陰になる場所が適しています。0℃前後の低温には耐えますが、霜や寒風は避けます。

水はけのよい腐植質に富んだ土で、植え付けは5月~9月、または10月中旬頃が適期です。枝分かれせずまっすぐに伸びていくのであまり剪定の必要はありませんが、高く伸びすぎた茎は切り戻して低く仕立てます。
鉢植えの場合の植え替えは、2~3年に1回を目安に、5月頃水はけのよい土に植え替えます。繁殖はタネまきまたは挿し木で殖やします。

❇ 万両(タチバナ/コウジ)の風水の意味は?
縁起物として知られる万両は、金運に恵まれ、商売繁盛の作用があります。また、長く実つけていることから、家が長く栄えるといわれる縁起木です。赤い実のなる木なので東、南東、南に植えると幸運を呼びこんでくれますよ。

❇万両(タチバナ/コウジ)の花言葉とは?
  どんな実を付ける植物?

秋から冬にかけ、たくさんの赤い実を枝にぶらさがるようにつける万両。昔からセンリョウと並んで縁起のよい植物として知られており、お正月の縁起木としても親しまれています。今回は、そんな万両の花言葉や、どんな実をつける植物なのかについてご紹介します。

❇万両(タチバナ/コウジ)の種類や品種は?

❇マンリョウ 地植え
シロミノマンリョウ(白実の万両)
万両の品種の1つで、実が熟すと白くなることが特徴です。実が赤くなる万両と並べて紅白となり、お正月の縁起物に切り花がよく使われます。

❇キミノマンリョウ(黄実の万両)
実が熟すと黄色くなる品種です。黄色は金運を呼びこむよい色とされ、こちらも縁起物として切り花がよく流通しています。

❇宝船
万両という名前で出回る鉢植えのほとんどが本種となります。江戸時代に作り出され、大きな実が特徴となっています。また、株も大型で、生育旺盛です。

❇曙白鵬
新葉に白い斑がまばらにたくさん入る園芸用の品種です。葉っぱが生長すると白みが薄れ、縁を残して全体的に緑色に変化します。

❇白大実
白い色の実は、はじめは赤みが少し残りますが、最終的には黄クリーム色になります。年末年始の縁起物の飾りとして人気です。

❇万両(タチバナ/コウジ)はお正月に飾る縁起のよい植物
マンリョウ 実
年末年始になると、赤い実をつける切り花が多く出回りますよね。 実の色に白、黄、桃色があり、昔は「万量」の字が当てられていたそうだ。

センリョウやヒャクリョウなど似た植物の中で、万両が最も縁起がよいとされています。 白い 実をつける品種も合わせて、紅白を玄関やお部屋に飾ってお正月を迎えたら、よい1年が過ごせそうですね。