「信じて続けることですね」
先週のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(最終回2021/10/29)で、西島秀俊が演じる天気予報士、朝岡覚が言ったこのセリフにピンときた人は少なくなかったかも知れない
「継続は力なり」といわれるが、これがなかなか難しい
(Rome was not built in a day.; Little and often fills the purse.)
たいてい損得や有利不利、どっちが賢いか、楽かと計算してやめてしまうものだ(act from self interest; calculating person)私もやめたことがたくさんある
しかし、最後はやめなかった人が生き残る(=勝つ)
「ほかに自分にできることがなかったから」
「ほかに取り柄がなかったから」
そういう人が生き残っていることは少なくないように思う
また
「一生懸命やって勝つことの次にいいことは 一生懸命やって負けることだ」
これはNHK連続テレビ小説「花子とアン」65話での朝市が語ったセリフだ
勝つ方がいいに決まっているけれど、勝つことだけが大切で意義のあることではない、世の中は多くの失敗の上にできている、成功する人はそのうえに成功を築いている
もちろん、失敗ではなく成功したいものが
損得を考えてやめてしまったら、成功も失敗もどちらできない
若い人が将来を案じて尻込みする(got cold feet; flinch; quail; balk)のはよくわかる
何しろ私もそうだった「一度きりの人生、そう易々と失敗してたまるか!」
一方、人間、年を取れば取るほど、恐れるものも、失うももだんだん少なくなる(それに先も見えて来る、自分の身のほど(know my limit.; know my place; know myself)もわかってくる)
「若者よ大志を抱け」というが
年長者こそ恐れずチャレンジできる、するべきかもしれない
さらにつけ加えると、スピードと変化がはやい現代、つぎつぎに新しい技術やツールが出現するなか、商品やサービスのライフサイクルがどんどん短くなっているいま
老い若いに有利不利の差はないかもしれないとさえ感じる
記憶力は年齢で衰えることはないという
そう感じるのは、若いころの定期試験(routine test; a regular examination)の前ほどに懸命に覚える努力をしていないからなのだとか
むしろ、ビジネス経験や人脈(network)があるオヤジたちの方に利があるかも知れない(根性もすわっているのではないだろうか?)
時間が多く残されている若者に利があるのは、長期で取り組まざるを得ないものだけだろう
経済成長(economic growth; economical growth)の起爆剤(trigger; jumpstart; a shot in the arm)やエネルギー(motivation; driving force; energy;)は若者ではなくオヤジやシニアにこそあるかも知れない