「価格の機能とミッキーマウスの木」と英語 | 英語ボキャビル奮闘日記

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なかなか身につかない英語をブログに書くことで身につけようと思う
ブログもはじめてだから ブログのことも勉強しながら一石二鳥としたい

記憶の欠片、思いの欠片、出会いの欠片を文章にして
気になる言葉に英単語をつけた日記である

「大事なのは、値ごろ感」

これはソニー創業者・盛田昭夫さんの口癖(favorite [word; phrase]; style)だったそうだ

ソニーが1979年に発売したウォークマンの定価は3万3千円だった

しかし  原価見積り(estimated cost)は4万8千円だったという

つまり赤字

開発責任者が若者やパートに「いくらだったら買うか」と聞いたところ「3万円なら すぐ買いたい」という人が多かった

それが決め手(deciding factor)になったという

この話を聞いた盛田さんは「3万円なら売れる」と確信

当時の秋葉原では  商品が1割引きで売られていたため  定価(list price)3万3千円で発売する運びとなった

普通は 製造原価(manufacturing costs)などコストに利益を上乗せして値段を決めるものだが  ソニーは「買いたくなる」価格にした

その結果 売れた 累計販売台数10年間で5千万台  20年で1億8千万台

 

(出典)永井孝尚著「なんで、その価格で売れちゃうの?」(PHP新書)

私も累計何台買ったことか!

これをペネトレーション・プライシング(市場浸透価格戦略)という

ちなみに  その反対はスキミング・プライシング(上澄吸収価格戦略)だ(詳しく知りたい人は  ググるなり経営学の本にあたるなどしてほしい)

さて  価格にはいくつかの役割があるが  そのひとつに「品質表示機能」がある

1台500万円と200万円の自動車
1台25万円と10万のパソコン
1着8千円と2千円のカーディガン
100g1000円と500円の牛肉

値段で品質をある程度判断できる

もちろん 値段が高い割りに大して品質が高くない(low quality; poor quality)こともある

(話しがそれるが「低品質」の英単語をしらべていたら「Mickey Mouse」がでてきて驚いた 気になる人は各自辞書を引くなりググるなりしてほしい  ここで つい ミッキーマウスやディズニーのハッシュタグをつけてしまいそうになるところだったが 水をさすことになりかねず  それは本意ではないのでやめておくことにした)

本題に戻ると これは特に法人向けの商品・サービスで目につく気がする

晒される目の数の違い  または  セールスパースンの介在の有無だろうか

セールスパースンといえば  以前  ベンチャー企業で営業担当役員をやっていた知人と話した際  彼がこんなことを言っていた

「営業って 『こんなもの売れるのかっ?』 ていうものを売って来ちゃうんですよね それが営業のすごいところ 営業のだいご味ですよ」

まったく同感だ  私も営業のはしくれとして  その気概はある

ただし 誤解しないでほしいのは 決して相手をだます というわけではないということだ

営業は「これ売れるの?」という商品やサービスを必要とする人や会社を  どこからか見つけてきてしまうものなのだということだ


これについては 日本テレビ系 水曜ドラマ 『家売るオンナ』の三軒家万智(北川景子)を想像してもらうといいかもしれない


なお 価格の品質表示機能については 次の本で読んだ気がするのだが記憶がはっきりしない

実際の本が目の前の書棚にあるが なにしろ十数年前に読んだものだし いまさら読み返す気も時間もない しかし まあ 念のため 備忘のために 記しておく
(参考)セス・ゴーディン著『「紫の牛」を売れ!』(ダイヤモンド社)

なお  上の写真は「ミッキーマウスの木」として知られる「学名:オクナ・セルラタ(scientific name : Ochna serrulata)」