『ジョジョ』のセリフは、ほとんどが〝天然〟で生まれているのです。
あとがきで荒木先生はこのように書いてらっしゃいます。
特に読者を感動させようとかそういうことは意識していないと。
では、セリフを書くときに何を意識しているかというと、それは「リズム」だそうです。
荒木先生の言うリズムとは、読者がマンガを読むときのテンポのことで、
そのテンポをセリフが邪魔しないように心がけていると。
あーなるほどって感じです。
リズムと言っても決して自分のリズムを読者に押し付けているわけではないんですよね。
ストーリーの流れの中で自然に出てきたセリフだからこそ、
ディオの「貧弱! 貧弱ゥ!」や「無駄無駄無駄無駄」や
承太郎の「オラオラオラオラ」が読みながらすんなり入ってくるんですよね。