2000年6月14日、4枚の先行シングルとそこからのリカットシングル1枚を含む、
アルバム『ラプンツェル』を発表。
1曲目『けもの道 』(8thシングル アルバムからのリカット)
傷には雨を/花には毒を/わたしに刃を
嘘には罰を/月には牙を/あなたに報いを
初っ端からCocco節全開! 初球から飛ばす飛ばす。
この歌詞とか、この人は本当に言葉遣いが上手いなと感じさせられます。
2曲目『水鏡 』(7thシングル)
からまる舌を/切り落としたのはあなたじゃなくて
もつれた腕に爪を立てたのは/今さら水面に歪む影
さあ、私はどこへ?
PVは沖縄出身のCoccoと一面の雪景色の取り合わせが印象的です。
白い息をはきながら、この歌詞を歌うCoccoの姿が強烈に印象に残ります。
4曲目『雲路の果て』(4thシングル)
この目さえ/光を知らなければ/見なくていいものがあったよ
からだが/あなたを知らなければ/引きずる思い出もなかった
ど真ん中直球の歌詞をまるで普通に歌い上げるところが、いかにもCocco!
7曲目『樹海の糸 』(5thシングル)
わたしさえ いなければ/その夢を 守れるわ
溢れ出る憎しみを 織りあげ/わたしを奏でればいい
ファルセット混じりのさびのボーカルがとてもさわやかで気持ち良い名曲。
Coccoのシングルで一番チャートの上位にランクされた曲です。
(累計売上は『強く儚い者たち』が一番。)
10曲目『ポロメリア 』(6thシングル)
見上げれば/終わりをみたこともない
眩暈を覚えるような空(あお)
「空」の大きさ美しさを、こんな風に表現した人を他に知りません。
他の曲のような感情の激しさはなく、とても優しい歌で、このアルバムで一番好きな曲です。
5曲ものシングルを収録している豪華なアルバムですが、
トータルな出来としてもすごくまとまっている印象を受けます。
最初に聴くならこのアルバムから入るのがお勧めです。
