キライな日本語表現 ~しかねます。
私は、正直に言って子どもの頃から語学が苦手。
英語以前に国語の授業が嫌いだった。
数学や化学は原則的に試験問題の解答は一つに
絞れるが、国語の文章感想問題の解答に点数を
付けられるのは非常に不本意だった。
間違った漢字を書いたらそれは「×」だが、感想は
人によって異なるのにそれを定量化されるのは
おかしいと思う。
ところで、語学が苦手な奴が偉そうに言える話では
ないが、日常使われる日本語表現にいくつかキライな
ものがある。
その一つに「~しかねます。」と言う言葉。
例えば、「当駐車場内での人身・物件事故につきましては
当店では責任を負いかねます。」などのように使われている。
この“しかねます”という表現が非常に無責任な感じがして
キライなのだ。
実際には『責任はもてません』なのに、そこまで強く
言うとお客から「お前の店の敷地内で起きた事故なのに
どうして責任を取らないんだっ!」とクレームが付くのが
怖いので曖昧な表現で逃げているのだ。
事実、ユーザーサポートなどでユーザーからの質問に
対して絶対に大丈夫だよ! と言い切れず、「大丈夫な
時もあれば、利用環境によってはダメかもしれない」
そんな時にユーザーへの回答に使われる事が多いと思う。
ユーザー側としては「・・・責任を持ちかねます」と言われると
「あれ、もしかすると責任をとってくれるのかもしれない」と
期待をするのは私だけだろうか。
いずれにしても、非常に“ずるい”表現なのでキライだ。