地デジ 東京スカイツリー本運用の「Xデー」 | mokugenのブログ

地デジ 東京スカイツリー本運用の「Xデー」

3日連続の“地デジ”ネタ。


昨日は、東京スカイツリーの本運用が開始されると

住んでいる地域によっては折角設置したばかりの

UHFアンテナの角度を変更する工事が必要となり

何がしかの費用が発生する場合がある事を書いた。

この事は、今現在、地デジ化推進キャンペーンでは

一言も告知されていない。


そして、完全地デジ化まで半年を切った今、

7月24日時点で地デジが見られない視聴者が

発生する可能性が取りざたされているが

昨年12月から「エコポイント減額」で消費者を

あおって11月には爆発的に地デジテレビが売れた

お陰で、切り替え時点での「地デジ難民率」を

大幅に下げる作戦に成功したようだ。

しかし、現実的には相当数の地デジ難民が

さらには、7月24日に突然TVが見られなくなった

事すら気付かない人達の数はかなりのものだと思う。


さらに、東京タワーから東京スカイツリーへの移行時には

もっと大変な事がおこるのだ。

仮にこの本運用移行日を「Xデー」としよう。

電波塔を建て替えて 放送波の送信を旧タワーから

新タワーに切り替えるのは 通常深夜に行われる。

例えば Xデー前日深夜23:59;59秒までは 旧タワーから

送信、そしてXデー当日 00:00分を迎える瞬間に

電灯のスイッチを切り替えるように“バッツン”と

旧タワーからの電波が停波し、瞬時に新タワーから

電波が送信開始となる。現実的にはタイムラグが

あるので僅かな間、TV電波が送信される時間が

あるとは思うが。。


と言う事は、運悪くアンテナの向きを変えなければ

ならなくなった視聴者は、深夜零時を迎えるにあたり

屋根の上に昇って 零時の時報に併せて「せーの」と

ばかりに 今まで東京タワーを向いていたUHFアンテナを

東京スカイツリーに向けなおさなければならないのだ。


現実的に こんな離れ業はできないので 事前に

工事業者を呼んで アンテナの向きを変える工事を

しておくことになるだろう。

しかし、この場合 電波が出ていない東京スカイツリーに

向いたアンテナは電波が受信できないのでXデーの

零時を迎えるまではTV番組を見る事ができないのだ。

現在、アナログ放送を見ていると呪縛のようなテロップで

地デジ完全移行の直前には工事が集中するため

少しでも早く工事を済ませろと、執拗に訴えているが

おそらく、アンテナの向きを変える工事は今回以上に

集中する事が考えられる。

高いお金を払って買った地デジテレビ、そしてアンテナ

工事。これらを持っていながら地デジ放送がある期間

見られなくなる「地デジ難民」がまたXデー前後に

出現する事になるであろう。


ま、この例は極論かもしれないが 現時点でこれを

広報したら 視聴者の買え控えにより地デジ化推進に

影響が出るので公の場では誰も触れないでいる。。


一大プロジェクトの主体は総務省。 夜は月夜ばかり

ではないので気をつけて街を歩く事にしよう。