子どもの頃はキライだった
今から考えれば バチ当りな話だけれども 子どもの頃
1月7日の朝に食べる「七草粥」が嫌いだった。
妙に白くて 味がなく 草の葉みたなのが入っているのが
イヤだった。基本的には好き嫌いの無い子どもだったと
思うが 年中行事で食卓に上がるもののなかでは
これが一番苦手だった。
まさに「松が取れた」。
昔の人は年中行事の中に色々な要素を考えて
散りばめてくれていた。
この七草粥も正月の間の暴飲暴食から優しく
胃を守る意味がこめられているのだろう。
子ども時分はそんな大切な意味も知らず
ただ、味が無いので食べるのがイヤだった。
まったく、勿体無い話だ。
今日は、訳があって七草粥は夕飯になった。
歳を重ねた今では、このさっぱり感がなんとも言えなく
食をそそるのだ。
正月料理の残り物の整理もかねておかずの
数だけは豊富にあり 結構 美味しくいただき
今年一年の家族の健康を願った。
そして、この年中行事の大切さは倅にも受け継いで
いきたいと思っている。