![お月様](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/171.gif)
私は沢山のかたに、映画館でみてもらいたい。
映画館はガラガラで、孫を連れたおばぁちゃんおじいちゃんがメイン。
たしかに、
子供達が「ギャハハ」と笑う内容ではないし、
ジェネレーションギャップがあって、次女も途中からよくわからなかったと言っていた。
(次女は言語の理解が少し幼いからかも)
だけど、義務教育の学校の教室図書に
「窓ぎわのトットちゃん」を置くのなら、
今どきの子は映像として道徳の授業で見せたら良いのになぁと思うし、
テレビでも早く放送して欲しいなぁと思う。
トトロ並みに。
もちろん、観た感想は子供の自由。
なんとなく、
日本の老若男女がこの物語を一度でも見たなら、
穏やかな日本になっていくのではないのかなぁと、勝手に思うのでした。
ネタバレが嫌な方はここで終わり。
私はこの物語を小学校の教室図書で読んだことあった。
もちろん、その時に感じたことと、親となりさらに義務教育のレールに乗れなかった長女を育てた今とでは全く違います
アニメーションも俳優さん達の声も穏やかで、
とても優しい世界なんですが、
戦争というものでリアルに生活が変わって行き、
その影響をもろに受けてしまう子供達に心が苦しくなりました。
それぞれの個性や障害のこと。
動物や友達の死。
戦争。
今の時代にトットちゃんが生きていたなら、
発達障害や不登校がメインのお話となるのかな。
戦争をしている時代は、生きることが最優先なので学校なんて後回しだよね。
今の時代は平和だからこそ、発達・不登校がクローズアップされるのかなぁなんて。
長女はトットちゃんとは違い、小学生なのに落ち着きすぎて、周りとのエネルギーの差があり、通えなくなりました。
一年生に対して、軍隊のような学級運営をする女性の教師に、心を潰されました。
最初はそう思っていたけれど…
母親の私が、そのような状況に置かれている長女に心を寄せることができず、
「我慢が足りない」と感じ
また「仕事にいけないから困る」という気持ちで対応していたことが、何よりも長女の心を潰していったのだと思います。
(これについては、自分を知る作業を進める中で気がついたのですが…
自分が子供時代に我慢が多すぎる家庭に育ち、反抗期も体験できないまま大人になったため、親や大人に合わせられない長女に対して、私の中の子供時代の私が、長女を許せない!と拒否反応を示していたのです。アダルトチルドレンというやつか。
大人になりきれていないというのか、親になりきれていないというのか、とても残念なことですよね。今は長女は長女、私は私で、全く違う生き物だから仕方ないよなと思えているので、まぁいいか)
トットちゃんは、穏やかな両親に育てられ、
トモエ学園で元気いっぱい過ごすことができてよかったです。
そのトモエ学園。
長女が小五の時に通い始めた時の、適応指導教室の雰囲気とそっくりなんです
旧幼稚園を適応指導教室として使っていたので、
ボロボロで廊下も木製。
さすがに電車の教室ではなかったけれど、
和室があって縁側もあって、外には沢山の野菜が育てられている畑がある。
そこで採れたスナップエンドウを先生が茹でて、
子供達はマヨネーズをつけてたべる。
ジャガイモを掘ったら、素揚げして塩を振ってワイワイ食べる。
普通の小学校では難しい体験を、長女はさせてもらえました。
しかし…
その一年後に大阪で地震があり、大阪の小学生が登校中にブロックが倒れてきてなくなり、
繰り返しテレビで報じられたことで、長女は耐震基準がどうみても満たされていない適応指導教室に不安を感じ、通所できなくなりました。
実際、そこにおられた先生も怖かったそうで、
縁側の上の軒が落ちてきたそうなんです
私も素敵な場所だけど、そこで子供達や先生方の命が危険にさらされることには危機感を感じ、教育委員会にメールで、適応指導教室に感謝していることと、地震での被害状況と親としての意見を伝えました。
そのあと、教育委員会としての対応は、
障害学習センターという鉄筋コンクリートで建てられた立派な箱物の中の、
使われていないお部屋に適応指導教室を移動することになりました。
安全と引き換えに、
素敵な縁側も畑も園庭も無くなってしまいました
もちろん先生方は色々な工夫をして、花壇を立派な野菜が育つ畑に変えてくれたり、
バスで体育館や運動ができる施設に子供達を移動させたり、
立派な調理室を借りてくれたり一生懸命やってくださいました。
長女が適応指導教室に通ったのは、
小5から中2です。
旧幼稚園と生涯学習センター。
黒柳徹子さんのトモエ学園は、
長女にとっては2箇所の適応指導教室だと思う。
だって、トットちゃんがトモエ学園に初めてお母さんと行ったように、
長女と私は一緒に旧幼稚園の適応指導教室に行き、
長女が久しぶりに笑顔になり、目が輝いた瞬間を私は見たのですから。
ただ、適応指導教室も徐々に変わっているようです。
不登校の子が増えすぎて2部制になったり、
子供と先生方がゆっくり心を通わせる環境ではなくなってきているよう。
先生が異動になると、それによっても雰囲気は大きく変わります。
親同士の交流も減っていると思う。
いつの時代にも、義務教育のレールに乗れない子はいる。
今、不登校や心の病気になる先生が多いのならば、レールに乗れる子が増えるように、学校をゆるくすればよいのにな。
中学で学ぶ内容を小学生にやらせなくてよいし、
減らして欲しい。
詰め込んで子供も先生も病むくらいなら、
勉強を減らして元気に学校行って、
遊んで身体をつくって、
友達つくって、
それでよくない?
勉強って、将来なりたいものがあって、
初めて自主的に取り組むものだから。
それでも通えない子は、トモエ学園みたいな適応指導教室に通わせてほしい。
そう思うと、通信制高校は必要最低限の単位数とるだけだしええよね〜。
余力があるからアルバイトで社会の勉強ができているのかな。
映画で沢山感じたことはもっとあるけど
そろそろ寝ます
皆さん、是非見てくださいね〜