銀ぎつね号のクランク周りから軽微なコツコツ音と振動が出ていた件は既報である。
クランクの回転に同期して出るので、やはりクランクそのものかBBが怪しいと思っていた。

すでに各部のチェックはしており、原因ではなさそうなこともわかっている。
チェック済みなのは下記。
・シートポスト
・ステアリングステム
・ハンドルポストの折り畳みジョイント
・フレームの折り畳みジョイント
・ペダルの玉押し調整

クランクシャフトは一度取り外してから、チェックし、BBも指で感触を確かめたが、ギア側の右のベアリングに引っかかる場所はなかった。もう少しチェックの精度を上げるには一度外してできるだけ脱脂した状態で回してみないとわからないのだが。（苦笑）
いずれにしても明らかにクランクの回転と同期しており、左右の足が同じ場所に来た時にコツコツくるのだ。

以前、盆栽キング号で軽微なコツコツ振動が出た時はクランク回転とは同期しておらず、それでいていくら調べても原因がわからなかったが、最終的にチェーンがわずかに伸び気味だったので、試しにチェーン交換をしたら直ったことがある。
だが、今回は症状からしてチェーンとは考えにくい。

シマノクランク用のねじ込みタイプのBBは予備を持っているのでダメもとでそれに付け替えてみるかなと思ってクランクをばらしてみたのは既報である。
しかし、銀ぎつね号についているBBはねじ込みタイプのようだが、外径がΦ４４くらいあり、明らかにシマノのホローテック２用のBBよりも大きい。
BBをねじ込むフレーム側の外径もホローテックをつけてある盆栽キング号よりも明らかに太く、BB外径とほぼ同じくらいある。

最新規格をほぼ網羅した便利なボトムブラケット適合表【最新版】 - CERAMICSPEED | セラミックスピード日本公式サイトボトムブラケットは、各フレームメーカーにより規格やサイズが異なります。現在、使用されている自転車メーカーの規格に合わせたBBをお選びください。確認するポイント 1）フレームメーカーのBB規格確認する。　 →もしわからな

www.cog.inc

バイシクルドットコム　ロードバイクフレーム＆クランクセット＆BB適合表大阪2013年モデルで当店が取り扱いをする各ブランド＆メーカーのロードバイクフレーム規格と各種クランクセットと各種BBの適合を紹介しています。

www.81496.com

上記リンクのようなサイトでΦ２４が使えるねじ込みBBを探してみたが組み込んであるようなタイプは見当たらない。
銀ぎつね号は唯一、正規輸入品を購入したちゃりなので販売元にBB規格を教えてほしいと問い合わせた。すると規格に対する回答は得られず、SRAM製品を扱っている自転車ショップで購入せよとのことだった。orz

とりあえず、トラブルシューティングする時の常とう手段として、症状がはっきりするところまで悪化させる必要がある。
あとは原因かどうかははっきりしないが、とりあえずいったんBBを外してみて現物をもって、自転車屋で取り寄せが可能かどうかをきく感じかな。ヽ(´ー`)ノﾊｱ

しかし、上述のようにBSAタイプだとは思うのだがネットで探しても、シマノのホローテック用しかヒットせず、そもそもの品物が不明だった。
だが、しつこく探したところそれらしきものが見つかった。(^-^)v

DUB BSA Bottom Bracket - BB-DUB-BSA-A1 - SRAMDUB BSA Bottom Bracket, BB-DUB-BSA-A1, SRAM. The SRAM DUB bottom bracket series has a simple job—connect your crankarms and protect the smooth, long-lasting application of power to…

www.sram.com

おそらくこれだと思う。
たかがBBのくせにセラミックでもあるまいし、結構高い。(´ー｀)┌フッ
SRAM BB DUB (BSA)English CL55 68/73mm
商品コード：0710845857911

ネットで見つけた写真だけだと対応しているクランクの径を明記していないため残念ながら情報が不足している。しかし、ねじ込みタイプのBBはいわゆるBSA（JIS)とイタリアンの２つの規格しかないらしく、ねじ径も全く違うようだ。だとすればBSA規格であることは間違いなさそうだ。
そうなるとシマノホローテック用はベアリングのボール径が小さいがゆえにBB外径が小さいだけなのかも。。(^_^;
そんな気がしてきた。
ベアリングの常識として軌道輪は小さく、ボール径も小さいほうがフリクションは少なくなるのでシマノだったらやりそうなことだ。

何はともあれ、BBを外してみて現物を確認するのが先決だな。
それにそもそも、BBが原因でコツコツ振動が出ているのかすらはっきりしていないのだから。（爆）

少し走りこむのと同時にもう一度クランク周り、BBまわりを念入りにチェックしてみよう。

まあ、そんな感じだったのだがしつこく調べているうちにシマノのBBで外径が大きいものを見つけた。
BB-MT501という型番だ。MTというからマウンテンバイク用のBBのようだ。同じようなものをほかにも見つけたがこのシマノのものは大した値段ではないのでダメもとで交換してみる気になった。(^-^)v

先日、クランクを外した際に片方のBBの外側のオイルシール？ダストシール？がポロンと外れてきたのでもしかすると雨中走行で雨がしみ込んで・・・・という筋書きもあり得るかもしれない。(´ー｀)┌フッ

何はともあれ、そのBBが届いた。(^-^)v

見た感じは同規格品のようだ。
もう少し乗り込んで症状をはっきり出させようと思っていたが、安価にBBが手に入ったのでこの際だから交換することにした。
クランクをばらす必要があるがこの間一度ばらしたので勝手はわかっている。
今回は無駄に力を入れずに済むようにペダルを外してからクランクアームに塩ビ管をかぶせて延長し、力を入れやすくした。(^-^)v

あっけなく外せた。(^-^)v

あらためてクランクをチェックしてみたがクランクそのものには不具合はなさそうだ。
そこで予定通りBBを交換した。まずは古いBBの取り外し。ちょうど合うサイズのBB用ソケットを持っているので問題ない。(^-^)v

もっともこのソケットをいつ買ったのかはよく覚えていないが。（爆）

ちゃりをいじり始めたころにＢＢのつけ外しのためによくわからずに買ったものかもしれない。おそらくは使ったことは無かったと思うが。ﾊﾞｷｯ!!(-_-)=○()ﾟOﾟ)ｱｳｯ!

それはさておき、古いＢＢを外して洗浄してから、ボールベアリングの回転具合をチェックした。

左のベアリングが少しコリコリしていたのでコツコツ振動はこれが原因だった可能性が高い。右は問題なさそうだ。
そしてシマノのBBを装着してクランクをつけた。

翌日、通勤で走って確認してみた。
すると小さなコツコツがまだ出ている気もするし、直った気もする。今一つはっきりしないのはチェーンとスプロケットのかみ合いがガチャガチャして地味に振動が出ているせいだ。（苦笑）
そのうち、左のペダルがぐらぐらしていることに気づいた。クリートのキャッチ部でもなさそうだし、ペダルの軸部は先日締めなおしたので問題ないはずだ。
会社についてからチェックしたら、なんとクランクの左側の軸受けがガタガタなのだ。orz
左クランクのセンターがガタついているため、コツコツ振動がおさまったかどうかが判らないどころか、フロントスプロケットにチェーンが噛みこむときに整列が崩れるためにガチャガチャ鳴っていたのだと思う。

あまり深く考えずにBBを交換し、もともとついていたSRAMクランクを組み込んだが、そういえばSRAMクランクは右側にはベアリングとの勘合部があったが、左側には勘合部がなくて、少し細いままだったことを思い出した。ﾊﾞｷｯ!!(-_-)=○()ﾟOﾟ)ｱｳｯ!
そうなるともともとのSRAM用のBBはどういう構造だったのだろう。
いったんゴミ箱に捨ててしまったものを改めて取り出して眺めてみた。

う～ん。

あらためてじっくりBBとクランクをチェックするとクランクのL端側はスプライン部に外径研磨部があり、ここがベアリングで支持される構造になっていた。R端のベアリング支持部がΦ２４。シマノと同サイズだ。しかし、L端はΦ２２。
そしてBBを改めてみると、L側のBBのベアリング内径にはカラーが圧入されていた。(^_^;

これを外すことができればシマノのBBでも使えるかもしれないが簡単には外れそうもなかった。orz
少なくともこのSRAMクランクとシマノBBの組み合わせは無理があったようだ。ﾊﾞｷｯ!!(-_-)=○()ﾟOﾟ)ｱｳｯ!

組み込んだ時に気づけよという突っ込みは受け付けない。(´ー｀)┌フッ

単純に不具合を解決するにはSRAMのBBをあらたに手に入れて組めばいいのかもしれないが、部品の入手性がいまいちだし、そもそもの仕様になじみがないのでメンテするのも微妙。第一、大した距離も走ってないのにBBがゴリゴリするなんて論外だ。

それに既にshimanoとSRAMのキメイラ状態のシステムで使って居たこともある。(^_^;

今まではシマノのチェーンと互換性のあるスプロケットをSRAMクランクに取り付けていたが、リアのカセットはシマノだし、とうぜんリアディレイラーもシマノだ。
今回はSRAMクランクの仕様をよく知らずに、シマノ用のBBを組み込んでしまったわけだが、この際だからクランクもシマノに替えてしまった方が判りやすい。それにこのSRAMクランクは結構グレードのいいものだから、中古パーツ屋に持っていけば多少は値段がつくはずだ。この際だからSRAMのシフターや、使っていないホイールなども処分してしまうかな。(´ー｀)┌フッ

そんな感じでクランクを探したところ、GRXのシングルクランクが一番良さそうだった。BBをクロスバイクなどでよくあるスクエアタイプにすればクランクももっと安いものがあるのだが、BBの軸受け幅が狭くていまいちなので候補からは落とした。
そんな感じでネットを徘徊しているうちに、２年くらい前にシマノが発売した『CUES（キューズ）』というグレードのコンポーネントが使えそうなことが分かった。このコンポはクロスバイクなどの街乗りに適したリーズナブルなもので、フロントは２枚ギアのほかにシングルギア仕様もある。しかもクランクはホローテックで２ピース構造なので今回組み込んだMT501というBBに適合しそうだ。

スクエアタイプのBBよりは保持部の幅が広くできるのでクランク周りの剛性は間違いなく高いはずだ。
CUESならばクランクの値段はGRXの６割ちょっとで済む。なにもGRXを驕る必要はないので迷わずポチったのは言うまでもない。

そのCUESクランクがが届いた。(^-^)v

カーボンアームを採用しているというSRAMフォースクランクは６８５ｇ。

今回買ったクロスバイク用のshimanoCUESは８７４ｇ

ま、２００ｇくらいの差はどうと言うことも無い。

朝、でっかいう〇こをすればそのくらいの違いは出る。ﾊﾞｷｯ!!(-_-)=○()ﾟOﾟ)ｱｳｯ!

早速取り付けてみた。

うん。ばっちりだ。(^-^)v
クランク周りのコツコツ振動はやはり左のBBが原因だったということだろう。

ついでにカセットスプロケットを分解掃除してからフリーハブをグリスUPしておいた。（笑）

押し歩く瞬間にリアからキューっという音が出るようになっていたのでフリーのグリス切れだと見当をつけていたのだ。

フィニッシュラインの少しだけ硬めのグリスをたっぷり入れたら、だいぶ上品になった。

近所のスーパーまで走った感じでは問題解決だ。

あとはもう少し距離を走って確認だな。(^-^)v

銀ぎつね号の異音からのリカバリー