今回の参議院選挙の結果をみていると、与党、野党を問わず、きちんとした政策なり成果を打ち出せていないところが完全に失速しているのが見て取れる。
自民の大幅減は、特に安倍政権以降の我田引水のやりたい放題に対する有権者の不満の表れだろう。
公明に関しては、自民にすり寄って与党に加わったのはいいが、むしろ昔よりも独自性が打ち出せなくなり、何かというとバラマキ提案しかできなくなったことを見透かされているのだろう。
野党では共産、社民はもうまったく影が薄くて存在意義をあまり感じられなくなってきているのだと思う。
昨今はN国のようなワンイシューで戦うところとか、SNSを活用したイメージ戦略など、印象づくりがうまい政党が躍進したようだ。
まあ、N国は昨年の都知事選での目を覆わんばかりのやりたい放題や、兵庫県知事の騒動でかなり化けの皮が剥がれたことで議席ゼロになったのだろう。
都知事選で石丸旋風ともてはやされた石丸軍団も腹の底が透けて見えるようになってきた結果だと思う。
怖いのは参政党の大躍進。
ある意味、カルト集団に見えるのだが、ここを熱狂的に支持する層が一定数いるがゆえに今回の議席獲得につながったのだと思う。選挙前はかなり過激な発言が目立ったが、今後の国会の中での言動に注目かな。
ま、いずれにしても与党側は国民民主や維新をなんとか取り込んで過半数を確保したいのだろうが、今まで以上に国会運営が混乱するのは間違いない。
対する野党にしても、一枚岩どころか全くバラバラなのでこれまた混乱の原因にしかならないかもしれない。
いずれにしても与野党ともにきちんと国民に向き合った建設的な政策提案をしていかないとますますそっぽを向かれるだけだ。
欧州各国も右傾化がみられて、自国ファースト、ワンイシューの過激政策がもてはやされる傾向が強い。
アメリカの極端に身勝手な政策に対抗する意味もあるとは思うが、いまや世界中の政治がボロボロになっている気がする。
なんだかなー。ヽ(´ー`)ノ ハア