第2回募集中!『秩父まるごと知ってツアー~第1回~「秩父自然体験と星空鑑賞1泊2日ツアー」』レポ

第2回募集中!『秩父まるごと知ってツアー~第1回~「秩父自然体験と星空鑑賞1泊2日ツアー」』レポ

埼玉県の北部といえば秩父地方。
秩父の豊かな自然をテーマに初秋の秩父をめぐる旅 『秩父まるごと知ってツアー~第1回~「秩父自然体験と星空鑑賞 1泊2日ツアー」』に参加しました。

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彩の国 さいたまの北西部:秩父地方の三大氷柱と地酒を満喫した第3回秩父モニターツアー。

 

 夏には第1回の秩父自然体験・星空鑑賞、秋には第2回のSLパレオエクスプレスと秩父雲海・琴平トレッキングのツアー実施と回を重ねての今回(第3回)は冬ならでは、の秩父三大氷柱巡りと地酒巡りのコースでした。

 1月25日~26日の両日ともに青空の下、18名の参加者とともに−10℃前後の極寒のなか、地の物を目一杯頂きながら、秩父地方の魅力を知るモニターツアーに参加しました。

 本ツアーは、埼玉県秩父地域振興センター企画、近畿日本ツーリスト(株)さいたま支店の旅行企画・実施のモニターツアーで格安の旅行代金にて1泊2日の良いとこ取りのコースを巡り、秩父がすっかり好きになりました。あっ、という間の楽しい時間。また是非訪れたいな、という気持ちになります。

 

【1日目】

 

池袋駅から特急レッドアロー号利用で最短78分とアクセス便利な西武秩父駅に午前11時に集合。武甲山麓の空気のきれいな駅前には駅前温泉 「祭りの湯」や“秩父ならでは”のグルメを味わうフードコートも充実です。

 

 

関東最大級のバラエティ豊かなアグリパーク

 

 ツアーバスに揺られること15分、まずは小松沢レジャー農園に到着です。

 

 ここでは収穫(いちご狩り、ぶどう狩り、しいたけ狩り、さつまいも堀り)やマス釣り、そば・うどん打ち体験、竹とんぼ教室、沢ガニ捕り、川遊び、かぶとむし採取などが体験できます。1日中楽しめそうなレジャー農園で、到着直後にツアー参加者みんなで楽しくお餅つき。

 つきたてのお持ちに餡子を纏ったいちごを包んだいちご大福はかなり美味。ついでにからみ餅もいただきます!その後、さっそくお食事処できのこ鍋の昼食。味噌仕立てのお鍋に舞茸、椎茸、なめこ、えのき、しめじとたっぷりのキノコに豚肉と葱・白菜その他のお野菜を煮込み、〆にはうどんで大満足。

 

 

食事処の前にある水面が凍った小さな池をのぞくと氷の下では金魚が元気に泳いでいます。なんと、当日秩父地方は−11℃なのでした。

 

 

 腹ごなしに温かいビニールハウス内にていちご狩りタイム。大粒のいちごを摘みながら、何か懐かしい気持ちになります。園内では2パック1,000円前後で大粒いちごも販売されています。

 

 実は秩父ではいちご狩りができる農園は20ヶ所以上もあり、メジャースポットなのです。秋にはぶどう狩りもかなりお薦め!!

 

 

 

天然氷の芸術、三十槌氷柱に圧倒!

 

 次にはメインの秩父三大氷柱の一つ目である三十槌氷柱にツアーバスで向かいます。小一時間バス車内でちちぶ路をのんびり景色など眺めながら、パワースポット:三峰神社を通り過ぎること13km、大滝地区の渓谷:荒川右岸へと進みます。

 河原へやや急な傾斜を下るとそこにはもう周辺の樹々から大きなつららが・・・。初めて見る氷柱。これが・・・なるほど・・・と思わず唸る一面の氷の芸術です。

 5mに及ぶ高い氷柱も!ここまで天然ゾーン、ここから人口ゾーンの境目もありましたが、どちらも一見の価値あり。時期も1月中旬~2月中旬とのこと、氷柱の旬に立ち会うことができて光栄です!

 

 

秩父産メープルシロップの拠点、MAPLE BASEで・・・

 

 自然芸術の感動の余韻に浸りながら、次は秩父ミューズパーク内の「MAPLE BASE」へ。

 

 

 

 埼玉県秩父では、自生しているカエデの木から樹液を採取する取り組みが行われており、樹液やメープルシロップなどを使用した商品がMAPLE BASEのショップで購入でき、それら豊かな森の恵みをカフェで味わえるのです。

 

 2016年創設からのMAPLE BASE内での取り組みを伺い、「伐らない林業」の複合化を目指し、天然林(自生)のカエデの樹液を採取することの苦労やメープルシロップの製造過程などについても詳しく解説いただきました。

 

 メープルシロップ製造機械はカナダ製を導入、薪をくべながらの生産風景に(今回は実地ではありませんでしたが)思いを馳せ、秩父産メープルシロップへの情熱をひしひしと感じます。

 

 カフェ・メニューはパンケーキ&フレンチトースト(オリジナル、季節のパンケーキ、ジェラートナッツ、ソーセージエッグ、数量限定のフレンチトースト)と秩父産メープルシロップ、ハチミツの一種である秘蜜(第3のみつ)、自家製メープルナッツ、ジェラート(メープル・季節のフルーツ・イチローズモルト)のトッピング・オプションも豊富です。平日限定のメープルチキンドリアも限定数にていただけます。

 

 ショップではメープル・ソーダ、サイダー、ウォーター、第3のみつ(秘蜜)も購入できます。ちなみに秩父産メープルシロップは完売!次回は4~5月頃の発売予定。ぜひ再訪したい!!

 

 パンケーキにメープルシロップをかけていただきます!!うーん、ほんのり上品な甘みです。

 

 

 MAPLE BASEから望む雪の武甲山。

 

 

 本日のお宿は小鹿野町「秩父小鹿野温泉旅館 梁山泊」

 

 夕御飯の贅沢なこと! 

 

 胡麻豆腐、前菜、鮪・鰆焼霜造・烏賊・甘海老のお造り、サーモン三色寿司、猪鍋、鰈の蟹あん巾着、蓮根つくね饅頭・海老つみれ・舞茸の煮物、海鮮春巻、小河豚唐揚、南瓜茶碗蒸し、野菜のミルフィーユマリネ・黄味酢、・・・、これにローストビーフ、蕎麦、そしてデザート(グレープフルーツ、蒟蒻餅)がつきます。

 

 

ライトアップされたあしがくぼの氷柱:幻想的な世界にくらくら!

 

 夕食後ですが、秩父三大氷柱の二番目、横瀬町のあしがくぼの氷柱(ライトアップ)へ。氷柱巡りだけにスポットまで駐車場から10分程度は歩きますが、その道々も赴きがあって素敵です。一番目の三十槌氷柱とも全く雰囲気の違う幻想的な氷柱の数々。ライトアップされ、一部はレインボーカラーでうっとりします。見返り氷柱のポイントで轟音に振り向くと西武秩父線が・・・。そういえば入り口で線路下をくぐったけど?ここに電車が通るんだ、とただただびっくり。

 

 

 宿に戻り、露天風呂を満喫し、ふと空を見上げると満点の星。こんなにきれいな星空を見上げたのはいつ以来かしら、とうれしくなります。

 日頃の疲れを癒しに是非秩父小鹿野温泉へ。柔らかい御湯に心もほっこり。

 

 

【2日目】

 

 

尾ノ内渓谷の「尾ノ内百景氷柱」

 林道を通り抜けると渓谷にカーテン状の大きな氷柱の集合体が目前に広がります。圧巻の吊り橋。その入り口にある温度計では−8℃を示しています。吊り橋を恐る恐る渡りながら、眼下に広がる氷柱の風景にひやひや・・・同時に感動です!!

 

 

地場のお土産もたくさん。 

 

秩父ファーマーズファクトリー(兎田ワイナリー見学、試飲、昼食)

 

 

前菜盛り合せ、地場野菜のシーザーサラダ、野菜(ニンジン、セロリ)のスープ、埼玉S級グルメポーク・秩父豚のローストポーク、天然酵母パン、ケーキとプリンのデザート(美味)

 

 

秩父ルージュ 2016 マスカット・ベーリーA(750ml・¥3,780)、秩父ブラン 2017 甲斐ブラン(750ml・¥2,592)などの試飲も。

ぶどう畑も見学し、丁寧な栽培方法を解説いただきました。マスカット・ベリーA、シャルドネなどの数種の品種があります。畑担当はわずか2−3名。

ボトル詰め作業にはレストランスタッフのみなさんも総出であたるそうです。コルク栓詰めまですべて手作業!なるほど美味で貴重なワインなはずです。

 

 

秩父錦酒造りの森(資料館、工場見学、試飲)

創業は江戸中期の寛永2年(1749年)。矢尾百貨店など秩父に広く展開するグループ会社の基盤となった老舗酒造です。酒造資料館には江戸時代から実際に使われてきた酒造りの道具や資料が展示されています。日本で唯一現存する手回し式の洗米機や酒米を発酵させるための大きな木樽など貴重な資料が見学できます。8種の酒を試飲可能です。

 

 

 

まほろバル(人気の秩父麦酒飲み比べ、イチローズモルツ試飲)

 バル3階におしゃれな空間で、華(隠し味は華北山椒。後味スッキリ)、雪(大麦麦芽、小麦麦芽、ライ麦麦芽を使用した酸味)、林檎と熊(華にリンゴ果汁をプラス)の3種の秩父麦酒を飲み比べ。地ビール特有の爽やか且つ深い味わいです。イチローズモルツのハイボールもすっきりきれいな飲み口です。

 

 トルティーヤチップとナチョソース、自家製からあげ、生ハムとサラミ3種盛り、生ニョッキのもっちり揚げ、無添加のソーセージ2種盛りなどの小皿料理や武州豚パテ・ホットサンドなどのお食事もおすすめです。ピクルスの盛り合せ・オリーブの盛り合せも麦酒に合う!!

 

 

 秩父神社を背に番場通り商店街をまほろバルからほろ酔い心地で西武線「西武秩父駅」までそぞろ歩き。冬の秩父は冬ならではの自然と美味しいものがたくさんありました!特に氷柱は是非一度体感することをおすすめします。感動すること間違いなしです。都心からこんなに近くに氷柱という幻想的な自然の芸術が見られるなんて正直驚きです。ほんとうに秩父は素晴らしい。

 

 

 埼玉県秩父地方の魅力を体感するツアー『秩父まるごと知ってツアー~第2回~「SLパレオエクスプレスと秩父雲海・琴平トレッキング」<1泊2日>』の参加レポートです。
 今回はのテーマは「SL」と「秩父雲海」、「琴平トレッキング」と盛りだくさんの1泊2日の旅!


[1日目]


旅情たっぷり、秩父鉄道の名物SLで秩父路の風景を堪能

 

SLパレオエクスプレス乗車体験」

 集合場所は、JR熊谷駅に隣接の秩父本線「熊谷駅」。

 

 

 熊谷駅~三峰口間を走るSL列車パレオエクスプレスに乗るためです。SLパレオエクスプレスは、毎年3月から12月まで運行される蒸気機関車。1944年(昭和19年)に製造され、1972年(昭和47年)に現役引退しますが、1988年(昭和63年)に秩父鉄道の観光列車として生まれ変わりました。

 

 ちなみにSLパレオエクスプレスの名前の由来は、今から約2000万年前から1100万年前まで生きていた絶滅哺乳動物パレオパラドキシアの化石が、埼玉県から世界でもっとも多く出土しているからだそうです。

 

 SLパレオエクスプレスの停車駅は以下のようになっています。

 熊谷駅(埼玉県熊谷市)=武川駅(埼玉県深谷市)=寄居駅(埼玉県大里郡寄居町)=長瀞駅(埼玉県秩父郡長瀞町)
 =皆野駅(埼玉県秩父郡皆野町)=秩父駅(埼玉県秩父市)=御花畑駅(埼玉県秩父市)=三峰口駅(埼玉県秩父市)

 SLの汽笛の音とシュシュポポというブラスト音を聴くだけで、思わず「おおっ!」と気分が高まります。車内販売のアイスクリームを食べながら、車窓から広がる起伏に富んだ秩父ののどかで美しい自然や田んぼを眺めること約1時間10分で長瀞駅に到着です。

 

長瀞ライン下りの前に岩魚で腹ごしらえ

 

 長瀞と言えば言わずと知れた「ライン下り」です。ライン下り体験の前に、国の名勝・天然記念物「岩畳」より1分の長生館で昼食をいただきました。

 岩魚の塩焼き、ごちそうさまでした。

 

 

長瀞の渓谷美はまさに絶景!船頭さんの華麗な竿さばきも見もの

 

「長瀞ライン下り」
 「岩畳」から「高砂橋」までの約30分のコースを体験。荒川の緩急に富んだ川の流れの中を船頭さんが巧みに竿をさばいて進んでいきます。水しぶきが上がり急に流れが早くなったり、眼前に岩がせまっってきたりとスリル満点のコースです。両サイドには美しい渓谷美が広がり、身も心も洗われる気持ちになりました。

 到着地点の高砂橋には無料バスが待機していて、出発地点の岩畳まで戻してくれます。

 

 

ユネスコ無形文化遺産 秩父夜祭りのコースをたどる


「秩父夜祭りの曳山の御幸ルート探訪」
 日本三大曳山祭り(京都祇園祭、飛騨高山祭)のひとつとして秩父夜祭は秩父神社の例大祭ですが、秩父市役所前にある「秩父神社お旅所」には、体は亀で顔が人間の姿をした「亀の子石」が祀られています。御旅所は、秩父夜祭りの際神輿が安置される場所です。亀の子石の背後には、秩父のシンボル「武甲山」が聳えています。

 

 

 

大正ロマンと昭和レトロが息づく「番場通り」 

 

「番場通り散策」
 秩父公園を後にし、少し歩くと途中に秩父札所十三番 旗下山慈眼寺(きかざん じげんじ)があります。立派な佇まいのお寺で「目」にご利益があるということです。お花畑駅の踏切を渡ると秩父神社へと続く道が現われます。この道が秩父神社の参道「番場通り」です。大正~昭和初期にかけての建物が多く残っていて、レトロな雰囲気が漂う貴重なエリアです。

 

 

 

 

「秩父神社」

 秩父の総社で妙見さまこと天之御中主神(アメノミナカヌシ)が祀られています。

 

 

「秩父まつり会館」

 秩父神社の入り口近くに、秩父夜祭りの歴史資料や祭具などを展示する「秩父祭り会館」があります。壁一面に映し出される祭り当日の映像のプロジェクションマッピングは迫力と臨場感があり見応え充分。

 

 

 秩父夜祭りの本番は12月3日ですが、祭りが行われる空間に立ち、行程を辿り、祭具などの現物を見学できたことで祭りの様子を十分に想像することができました。特に番場通りは町並みが大切に保存されていて、古い中に感じのよいカフェなど新しい要素も共存していて一度は是非訪れたいおすすめスポットです。

 

 

もみじの名所「月の石もみじ公園」

 宿泊は、横瀬町にある「武甲の湯 別館」でおいしい秩父の料理に舌鼓をうった後は、バスで上長瀞の「月の石もみじ公園」のもみじライトアップ見物へ。深々とした闇に浮かび上がる紅葉が幻想的でロマンチックの一言。

 宿に戻り、一日の行程を振り返り、秩父の魅力を反芻しながら温泉につかって旅の一日を終えました。

 

 

 

 

[2日目]

 

秩父盆地の雲海に感動!

 

「秩父アミューズメントパーク」
 朝五時半に起床して、「秩父アミューズメントパーク」でに雲海見学が本日の始まりです。
 秩父盆地は都心から一番近くで「雲海」を見ることができる場所でもあります。特に11月が絶好のシーズンで、「前日が雨、当日が晴れて無風」という条件が揃うと雲海発生の確立が高くなるそうですが、1日目が「曇り時々雨」の天候であったため、期待十分です。
 秩父アミューズメントパークに到着すると、すでに三脚に望遠レンズをつけた雲海目当ての人々がたくさんいるではありませんか。
 期待に胸を踊らせて展望台に登ると、見事な雲海が秩父盆地をすっぽりと包み込んでいて、これぞまさに絶景、一生忘れることはない幻想的な風景が広がっていました。

 

 

「秩父トレッキング(琴平コース)と札所めぐり」

 

 アニメ「心が叫びたがってるんだ。」でアニメの聖地としても有名になった西武秩父線横瀬駅から武甲山山麓のなだらかな丘陵地帯にある琴平丘陵(398.8m)を散策し羊山公園に向かう行程です。ハイキングコースがきれいに整備され、とても心地よく歩くことができます。

 

 

 途中、曹洞宗東林禅寺、十二番札所野坂寺に立ち寄りました。

  十二番札所野坂寺は立派な日本庭園と、修験道のものなのか山の神々の珍しい彫刻が目を引きます。

 

 

 山の空気を存分に浴びて終着点・西武秩父に到着後、駅近くの「そば膳」にて名物「くるみそば」の下山祝いセットを堪能。くるみそばは絶品です。

 

 

 西武秩父駅に温泉施設「祭りの湯」ととも併設されている「ちちぶみやげ市」でお土産を購入して、今回の旅の全行程を終えました。

 

 

 

埼玉県の北部といえば秩父地方。 秩父の豊かな自然をテーマに初秋の秩父をめぐる旅 『秩父まるごと知ってツアー~第1回~「秩父自然体験と星空鑑賞 1泊2日ツアー」』に参加しました。

 

  このツアーは、秩父の魅力を発信するために埼玉県秩父地域振興センターが企画し、近畿日本ツーリスト(株)さいたま支店が旅行企画・実施したモニター・ツアーで、秩父の魅力を全力投球で紹介する盛りだくさんな内容と質にもかかわらず旅行代金も9,000円という破格のツアー。

 

  ちなみに、11月14日(火)~11月15日(水)に第2弾「埼玉・秩父まるごと知ってツアー~第2回~「SLパレオエクスプレスと秩父雲海・琴平トレッキング」<1泊2日>」が実施されます。ご予約はお早めに!

 

  本記事でのモデルコースを参考に、ぜひ一度秩父をめぐることをお勧めします。自然と古い歴史、山と水のアクティビティから舌鼓を打つおいしいものまで魅力がてんこ盛りの秩父が間違いなく好きになること間違いなし!いざ出発~。

 

 [1日目] 

 

標高550メートルの絶景広がる「天空の楽校」で絶品BBQ! 

 8時15分池袋駅集合、ツアーバスに揺られ、だんだんと都会の風景から徐々に緑色に変わっていく風景を楽しむこと約3時間、すっかり自然に包まれた中をバスが山道をぐるぐると登っていきます。

 こんなところにお店があるのか?と不安になってきたところに突如「天空の楽校」の看板が目に入ってきました。それもそのはず知る人ぞ知る隠れ家的名店で、公共交通機関を使うと秩父鉄道皆野駅から町営バスに乗り継いで最寄りバス停「日野沢山の家」下車まで約35分かかるそう。

  廃校となった小学校の校舎と敷地を利用したたたずまいはノスタルジーが漂い、晴れた日には秩父の山々が一望でき、心身ともに晴山になることは間違いなし。

  こちらのメインは“絶景を見ながらのBBQ”。こだわりの素材を炭火で焼いて野趣たっぷりにいただきます。本当においしい!最高!

   

 かつて教室だったところには、おもちゃのポーダブルピアノのコレクションや、今ではお宝間違いなしの懐かしの70年代、80年代の歌謡曲やポップス、アイドル歌謡のシングル、『明星』『平凡』などのアイドル雑誌、『ロッキン・オン』等の洋楽雑誌が無造作に展示(?)というか置かれていて、レコードはポータブルプレーヤーで自由に聞くことができます。当時、青春ど真ん中の世代の方には、思い出が胸にこみ上げてくることでしょう。 

 

 実は、この「天空の楽校」にはもうひとつの名物があります。 それが秩父新名物「天空のちまき」。ここでしか食べることのできない本格中華ちまきで、「角煮」「ベーコンチーズ」「海鮮」「鶏ごぼう」の4種類があり、お土産やちょっと小腹がすいた時の旅のお供に最適な逸品です。 

 

 

マイナスイオンを浴びて不動明王の威光にあずかる!

 『天空の楽校』でおなかを満たし、バスは「秩父華厳の滝」へ。

  静かで穏やかな山中にあり、埼玉クールスポット100選(埼玉県地球温暖化防止活動センター 環境ネットワーク埼玉)選定されている滝で、10数メートル高さですが、とても姿のよい滝です。滝つぼ周辺に近づくと清涼で爽やかな気持ちになれます。なんでも日光・華厳の滝に似ているから「秩父華厳の滝」というのがその名の由来とのことです。 滝の落ち口まで歩いていくことができ、落ち口にはとてもユーモラスで優しそうな不動明王が鎮座しています。 

 

 

 

秩父34カ所霊場の結願の寺「水潜寺」  

 「秩父華厳の滝」から数百メートルのところにある「水潜寺」へ。 

 

 水潜寺は秩父34カ所霊場の最終の寺でご本尊は「千手観音」です。落ち着いたたたずまいと、森の生気に満ちた境内では、心が休まらないはずがありません。 秩父34カ所霊場とは、日本百観音霊場の霊場のひとつで、古くから坂東33カ所、西国33カ所とともに有名です。秩父市を中心に1番札所の妙音寺から34番の水潜寺まで行程80Km、歩くと5日はかかるそうです。

 

   本来は、巡礼を終えた人が、観音堂近くの崖下にある「みずくぐり」と呼ばれる岩屋をくぐって旅の締めくるりとしたそうですが、現在は、倒木の危険などから立ち入り禁止となっていました。 

 

 

 

フォトジェニックな秩父鉄道荒川橋梁 

 

 埼玉県秩父郡長瀞町、皆野町の町境にかかり、大正14年に完成したの秩父鉄道の鉄道撮影スポットとしてその筋ではとても有名な橋。

 

 れんがの橋脚がその歴史を物語ります。 秩父鉄道といえば、熊谷駅~三峯駅口を走るSL列車「パレオエクスプレス」。 橋を渡るSLの雄姿が絵になることは言わずもがなですが、ちょうど現れたラッピング列車を撮影することができました。このスポットは長瀞川下りの乗船スポットでもあるので、タイミングがよければ「陸橋」「SL」「川下り」の混成写真が撮れます。  

 

晴れた日は星空&夜景の絶景スポット!

 

  本日の宿は、秩父連山で唯一の独立峰「蓑山」の山腹に位置する「いこいの村 ヘリテージ 美の里」。  こちらでおいしい夕食をいただいたあとは、蓑山山頂に整備された「美の山公園」で星空鑑賞会の予定でしたが、残念ながら雲がかかって星空は見ることができず、かわりに秩父の美しい夜景を見ることがきました。

 

  「美の山公園」は満天の星空と秩父の夜景が楽しめる、晴れていたら感動必至の絶景スポットです。  宿に戻り、温泉につかって極楽気分で今日1日の行程をふりかえりつつ、秩父の夜は更けていくのでした。   

 

[2日目] 

お金にまつわるパワースポット「聖神社」  

 朝6時に起床。ホテルの支配人さんの案内で「聖神社」へ。

  「聖神社」は、“和銅石と銅製のムカデ”がご神体というユニークな神社で、お金に関することにご利益があるパワースポットということで古くから参詣客が絶えないそうです。この地で銅が産出され、日本初の貨幣「和同開珎(わどうかいちん)」はこの地の銅を使って作られたという由来があるのだとか。本殿脇に木製の和同開珎のオブジェは格好の記念撮影アイテムです。  

 

 

 

長瀞渓谷でラフティング(激流下り)を体験!

 

  長瀞渓谷は、ライン下りやラフティングなど、川ならではのアクティビティが楽しめるスポットとしても有名。いよいよ本ツアーのメーンイベント「ラフティング体験」です。

 

  さまざまな川のアクティビティサービスを提供している「アウトドアセンター長瀞」で、ウエットスイーツやヘルメットなどの装備一式を借りて、皆で川までゴムボートを運び、オールさばきやインストラクターからの号令がかかった場合の水に対する身のこなし方などの講習を受けてスタート。美しい自然の中を、激流と一体となったスピード感とスリルでアドレナリンが一気に放出され気分爽快、ストレス解消間違いなし!ぜひ一度ご体験あれ。 

 

 

 ラフティングを体験し爽快に身体を動かしたあとは、宝登山神社近くの「ガーデンハウス有隣」で、ざるうどん定食をいただきました。格別な味であったことはいうまでもありません。  

 

  ロープウエーで山頂へ。宝登山山頂から秩父を一望!  

 

 宝登山(ほどさん)。この標高497.1m、縁起のよい名前の山にロープウエーで登ります。  宝登山山麓駅から宝登山山頂駅まで約五分、徐々に小さく、広くなってくる長瀞町の眺めは最高です。 

 

 

 山麓(さんろく)には秩父神社、三峰神社と並び「秩父三社」のひとつに数えられる「宝登山神社」があり、山頂には宝登山神社の奥院があります。  奥院は、山頂の森に包まれていてとても静かな雰囲気の中にあり、こちらで「オオカミの護符」をいただきました。また梅園や小動物園、クローバー・ガーデンなどが散策を楽しくさせてくれます。

   

 秩父三社は「オオカミの護符」を発行するオオカミ信仰の神社として有名で、境内のこま犬も「オオカミ型」です。日本ではオオカミは絶滅してしましましたが、展望台から一望できる秩父の山々を眺めながら、かつてこの山の尾根をオオカミが駆け巡っていたことに思いをはせます。

   

 

宝登山神社参拝、そして旅の締めくくりは長瀞岩畳

 

  宝登山神社は、今年で創建1907年という歴史を持ち、権現造り(ごんげん造り)の社殿で、欄間の彫刻は目を見張るほどの立派なもの。『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』でも評価されたことにも素直にうなずけます。

 

  宝登山神社を散策していると玉泉寺というこれまた立派なお寺にたどり着きます。神社とお寺の同居に不思議な気持ちになりますが、これは明治時代以前は神仏習合という考え方で神道と仏教は同居していましたがその名残なのでしょう。 

 

 宝登山神社の参道をまっすぐに下ると秩父鉄道長瀞駅があります。長瀞渓谷(岩畳)への最寄り駅もこちらになります。駅舎はレトロなたたずまいです。

 

  運がよいことにちょうど、秩父鉄道の熊谷駅から三峰口までを3月から12月までの期間限定で運行されているSL列車「パレオエクスプレス」を見ることができました。  駅の向かいにある観光協会にはレンタサイクルもあるので、自転車で街をめぐるのもオススメです。 

 

 帰りのバスの出発時間まで岩畳を散策。都内からも気軽に行ける景勝地として有名です。波打つような巨石と川と山の風景は絶景と呼ぶにふさわしい光景が広がります。駅から岩畳へ向かう道には、観光地らしく土産物店や物産店などご当地ならではのお店がいくつも並び、楽しく散策できます。 

 

 さて、盛りだくさんの秩父の2日間、「秩父まるごと知ってツアー」はこれにて終了です。  秩父は、長瀞渓谷や秩父連山などの豊かな自然に恵まれ歴史ある神社仏閣も多く、おいしいものも豊富でもっと深く知りたくなることがたくさんある場所でした。秩父に行けば、気にいるものや好きな場所がきっと見つかるはずです。