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こんにちは!!
本日も「もこ太郎の平成阿房列車」にご乗車下さいまして、誠にありがとうございます!
最近、私のブログのタイトル「平成阿房列車」の由来なんぞについて、語ってみようかな~?
と、漠然と思っていたところに、素晴らしいタイミングで、このブログネタが飛び込んできました!
なので今回は、ブログネタの名目を借りて、タイトルの由来について記事を書いてみます!
まずは元ネタの元ネタを紹介!!
御存じの方には今更、でしょうが、
私のブログタイトルの根底にある元ネタは、
内田百閒先生の作品「阿房列車」です!

この作品の冒頭に出てくる
『なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ』
という下りは、あまりにも有名ですね!
私も、過去の記事で何度か引用させていただいております。
百閒先生もとっくに周知していたと思われる事ですが、
乗り鉄にとっては、「汽車(鉄道)に乗る」という行為自体が、最も大切な用事になるのです。
今の時代だからこそ、鉄道に乗る事を目的とした旅は、一つの趣味として確立されています。
しかし百閒先生がこの作品を書いた終戦直後という時代では、そういう行為は、一般人には決して理解し難い行為だったと思われます。
そういう背景もあって、自分の行為を自身で皮肉ったような『なんにも用事がないけれど…』の下り、
そしてこの「阿房列車」というタイトルが生まれたのでしょう。
(ちなみに私、この「阿房列車」の単行本、未だに読破できておりません…
近代文学独特の文章や言い回しが、わたくし、少々苦手でございまして…)
そして実は、本当の元ネタは、この「阿房列車」では無いのです!!
その元ネタとは…
エッセイスト、酒井順子嬢の作品「女流阿房列車」です!!

「負け犬の遠吠え」で一躍有名になった彼女でありますが、
実は相当の鉄子さんなのです!
この作品では、酒井先生が、
東京の地下鉄全線を一日で完乗したり、
24時間かけて鈍行で横浜から九州の八代まで移動したり、
という、普通の乗り鉄も舌を巻く程の、鉄分満載な旅のレポートが書かれています。
とはいえ、文面はいかにも女性らしい視線で書かれており、
鉄道がお好きな女子から、とても共感を持たれる作品になっていると思われます!
余談ですが、この作品には第19旅 で紹介した江上英樹編集長、
そして、あの横見浩彦も登場します…
で、この作品と、私のブログタイトルの関係ですが…
一般の方が決して行わないような鉄道旅行の記事を書くブログということで、
タイトルに、まずは「阿房列車」という文字を使いたかった。
そこで、酒井先生の「女流阿房列車」という作品を思い出す。
時は平成。じゃあ、酒井先生のを真似て、阿房列車の頭に「平成」を付ければいいや!
ホント、こんなノリです!(爆)
なお、酒井先生のもう一つの鉄分満載作品
「女子と鉄道」
もオススメします!

そして、ここからは余談になってしまいますが、
私が最も影響を受けた作品と、その著者についてほんの少し紹介したいと思います。
私が、常に肌身離さず持ち歩いている作品があります。
それは、宮脇俊三先生の
「時刻表2万キロ」です!

没後10年以上経過していますが、いまだに乗り鉄界の「神」と称される先生。
酒井先生も、大きく宮脇先生の影響を受けている程。
宮脇先生の事を語れば、かなり長くなってしまいそうなので、
後日、別の記事として書かせて頂こうと思います。
(今回の記事は、あくまで「ブログタイトル」について、ということもありますし…)
あ、最後の最後に、ホントについでですが、こんなのも読んだりしてるということで〆ます。

以上、本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
またのご乗車をお待ちしております!!

