第8旅第7章:安善駅 | もこ太郎の平成阿房列車

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弁天橋駅 を出発した列車は、先ほど下車した浅野駅 にあっという間に到着、停車する。


停車中に前面展望かぶりつきを行うと、真っ直ぐ伸びた線路の向こう側に次の駅のホームが見える。

それほどこの鶴見線の駅間というのは短い。


その真っ直ぐ伸びた本線の線路を進み、浅野駅から見えていた駅に、あっという間に到着した。


「安善(あんぜん)駅」


もこ太郎の平成阿房列車


島式ホーム1面2線、そして小さな駅舎を有する駅。


もこ太郎の平成阿房列車


1番線に下り方面、2番線に鶴見行き上り方面の列車が停車する。

2番線の隣には、貨物用と思われる側線が何本も張られている。

ホームから改札に向かうためには、構内踏切を使用する。


もこ太郎の平成阿房列車


駅前には東西にのびる公道に沿って、店舗兼住宅のような建物が並んでいる。

工業地帯の印象はここにはあまり無い。


もこ太郎の平成阿房列車


この駅について特筆する点は2点。



1つは、駅名の由来。

「安善」というのは、「安田善次郎」という名前を略した文字である。

その安田善次郎という人物は、安田財閥の創業者であり、鶴見臨港鉄道(現在の鶴見線)の支援を行った人物なのである。


安田善次郎は、鶴見線にとどまらず、数多くの鉄道事業に携わっている人物なのである。

現在の中央線御茶ノ水~八王子間をはじめ、現在の青梅線、両毛線、水戸線、都電荒川線、京急電鉄(横浜以南)、小湊鐡道などは、安田と大きく関わりを持った路線なのである。


安田善次郎無くして、今の日本の鉄道は無かったと言っても過言では無いのではないか。


なお、「安全祈願」の為にこの駅名が入った切符が大量に売れたというエピソードがある。



そして、2つ目の特筆すべき点。


この駅の駅名標を見ても分るが、この駅から鶴見線2本目の支線「大川支線」が分岐されているのである。

浅野駅では、本線と海芝浦支線とでホームが異なったが、安善駅では、本線も支線も同じホームが使用される。


ここから大川支線の隣の駅まで、営業キロで1.6Km。

歩けない距離ではない。



ここで三たび、徒歩移動を敢行する。

駅前の通りを、東に向かって歩き出す。


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途中、運河の上に架かる鉄橋の姿等を見ながら歩み進む。


すると、目的地とは違う、安善の隣の駅に到着してしまった。


しまった…

この駅で降りた方が、目的地に近かったのか…

支線はこの駅をかすめるようにカーブし、南に向かっている。


仕方ない。

私も線路に沿って、南下する。



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