今年の読書 振り返り 1『ひと』
今年読んだ中で気になった一冊。 ひと [ 小野寺史宜 ] 1,650円 楽天 法政大学に在学中、親を亡くした主人公。大学を中退せざるを得なくなり、生活資金も底をつき、 コロッケを買って食べたことで、人生が変わっていく。 主人公がわが子と年齢が近いので、親目線で読んだ。一人になっても助けてくれる人はいる。 希望の路線を外れても道はある。 確かにその通りだ。その時には感動して読んだのだが、時間が経つと思いは違った方へ。 昨年と今年、読んだ本、あまりにも非正規雇用の若者の話が多かった。 車夫 (Sunnyside Books) [ いとうみく ] 1,650円 楽天 店長がバカすぎて [ 早見和真 ] 1,650円 楽天 コンビニ人間 (文春文庫) [ 村田 沙耶香 ] 638円 楽天 愛なき世界 (単行本) [ 三浦しをん ] 1,760円 楽天 『愛なき世界』は、植物を研究する大学院生の話で非正規雇用の話ではないけれど、大学院修了はそうなるだろう。就職氷河期世代の雇用に向けて政府が動き出したところだが、それは人口減少に伴う職業人口が減少するからであって、なんだかな。もっと人に優しい社会にならないものだろうかと、年末に思うのであった。 本屋さんのダイアナ (新潮文庫) [ 柚木麻子 ] 693円 楽天