昨日の内田樹講演会でも、このドラマの話が少し出てきました。
by accidentの流れでです。学校の中では、このby accidentという要素があること。
実際には自分で選んでいないのに、計画していなかったのに、そうなってしまうことがよくある。友だちと一緒に行ってしまったゆえに入ってしまった部活。
内田氏自身は、専門を選ぶとき、フランス語になったのは、フランス語が30人いて、人数が多いから自分ひとりできなくても何とかなると思ったんだそうです。
アイドルやジャニーズ系でもお姉さんが勝手に応募してしまった、友だちと一緒にオーディションに行ったら受かってしまい、なってしまったということがある。
やる気がまったくなかったら行かない。何かおもしろそうと思い、才能が開花。そういう子の方が勉強熱心。なんでここにいるかわからない。初めからわかっている子どもたちと違って探求心がある。
普段はテレビを見ないのだけど、能の話ということで、『俺の家の話』は全話見てしまった。独特の開かれ方があり、オープンエンド。どこにいくかわからない。
長瀬智也自身が、どこに行くかわからない。独特の頼りなさ、落ち着きのなさがある。宮藤官九郎は、長瀬智也のそこを評価したのではないか。
絶えず、進路を補正しながら動いているということでした。
私も、『俺の家の話』は最後まで見ていましたが、介護・跡取り・伝統芸能の継承・学習障害・家族の問題など、盛りだくさんの内容をよく処理してあのドラマになったなって思います。
最終回は、まさかの開始18分であんなことになるとはという展開で(見逃し配信まだ間に合おうと思うので、見てください).
クドカンらしい小ネタと伏線満載でした。