2021年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1718ページ
しばらく続いた寺地はるなブームも落ち着いて、借りてはいるけどそれほどはまらずに
いて、読んだ本少なかったな。
瀬尾さんの本の予約がまわってきてようやく読めました。
ナイス数:154ナイス
https://bookmeter.com/users/704931/summary/monthly
■夜明けのすべて
病気で苦しんでいるから他の人の病気にも敏感でお節介な美沙。仕事も好きで能力もあったのにパニック障害を発症してしまった隆俊。二人のちぐはぐだけど、恋でも友情でもない関係、でも端から見ると付き合っているとしか思えない関係が、妙におもしろく心地よかった。一人で生きられなくても誰かと支えあいながらなら生きられるそんな感じがする作品。意外な着想だけど、やっぱり瀬尾作品って思った。
読了日:02月28日 著者:瀬尾 まいこ
https://bookmeter.com/books/16675810
■(図書館版)世界の美しさをひとつでも多く見つけたい (ポプラ選書―未来へのトビラ)
YAジャンルだが、性風俗で働く人たちや少年兵など、中身はかなりハードだった。表紙は手に取りやすい感じだが、読むとガツンとくる。
読了日:02月19日 著者:石井 光太
https://bookmeter.com/books/13614036
■てのひらに未来 (くもんの児童文学)
最後涙ぐんでしまった。琴葉のお父さんの仕事に向かう姿勢や、天馬を守ろうとする姿勢がかっこよかった。戦争の傷や軍事兵器製造に加担しないなど、織り込まれているものは決して軽くはなくむしろ重いが、その辺をいい塩梅で描かれている。工藤純子さん、三作目だが、ほんといい作品書くな。
読了日:02月12日 著者:工藤 純子
https://bookmeter.com/books/14986294
■ほんとうのリーダーのみつけかた
言葉を意味通りに使おうとせず、謝罪と言いながら謝っていない政治家たち。「毅然として、穏やかであること」を胸に、いろいろと考えてみた方が良い。静かだが大切なことを言葉を選んで率直にそして真摯に伝えようとする本。
読了日:02月09日 著者:梨木 香歩
https://bookmeter.com/books/16114557
■ザ・ベリー・ベスト・オブ「ナンシー関の小耳にはさもう」100 (朝日文庫)
ナンシー関が生きていたら、今はどんな消しゴムハンコでどの人を取り上げてくれていただろうと思うことがある。90年代にテレビでよく見た人たちが多く、今もテレビで見かける人も。思うことは、人の本質はそうそう変わらないということ。楠田恵理子、この時はけしゴムのコレクターだったんだ。最近、マツコの番組ではチョコレート評論家のようになっていたけど、突き詰めていくタイプの人で、この本の中にもその萌芽がある。
読了日:02月09日 著者:ナンシー関
https://bookmeter.com/books/384799
■今日のハチミツ、あしたの私
すごく好きな話。読みやすくてすぐに作品に入ることができた。好きなことややりたいことがあって、チャレンジできるならやってみるのっていいなって思える。好きなことをするってやっぱり力がもらえる。逆に好きなことをやっていた恋人が、実家に戻って家業を手伝ってさらにダメになっていくのが辛い。家族の呪縛は大きい。恋人の父、時代錯誤も甚だしいぐらい嫌な男。地方で生きていく生き方も悪くないと思える作品。蜂蜜作りがとてもよかった。
読了日:02月09日 著者:寺地 はるな
https://bookmeter.com/books/11648285
■仮面の告白 (新潮文庫)
ほとんど感情移入することなく、というか作者との距離を感じながら読了。子ども時代から、情報を取り込む量が頗る多く、死や性的嗜好や美学に独特なものがあったというこの主人公のような脳は随分忙しく処理や消化が難しいように思うし、疲れるだろうなというのが一番にきた感想。後半よりも、前半の幼児期の記憶の描き方が鮮明で印象が強かった。時々垣間見えるP151「私は自分を放ったらかしておくとつい誠実になりかねない人間だった」やp185の指切りをすると指が腐るという恐怖にかられるところなど、自意識の怪物のような人間の奥底
読了日:02月05日 著者:三島 由紀夫
https://bookmeter.com/books/578733
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