図書館総合展の企画で、いつもなら中高生限定という講演会を聞きました。
YA分野を勉強したいなと思っていて、
佐藤青南さんの講演会です。
といってもミステリーをほぼ読まないので、作品すら知らずでした。
作家になったエピソードがおもしろかったです。
青南さん、学校図書館には全く縁がなく、本を読むことがなかったそうです。
大学を学費の関係で中退し、東京に出てミュージシャンになるという夢を公言しながら
23歳までコンビニで働いていたそうです。
新店舗でコンビニ店長に抜擢されるという話があった時に、このままでいいのか?と思い上京。
新聞奨学生の制度を使い、音楽学校に通い、バンド生活をします。
この頃、バンド仲間と知り合ったAくんたちとバンドをしていました。
デモテープを作り、インディーズデビューまでいき、音楽の方向性で解散。
Aくんは音楽の才能があり、読書家だったそうです。
新しいバンドはうまくいかず、30歳も過ぎ、小説を書き始めたのは、
ミステリーの賞金に惹かれたからだそう。
ミステリーって、賞金額が高いですね。1200万円。
しばらく書いているうちに、賞が取れるのではと思ったです。
こんな風に、小説書いてみたら書けたなんてことはないと思いますが、
元々、本を読む人でなかったということが、逆にハードルが低かったのか?
人の人生って不思議だなって思いました。
佐藤さんの話に出てきたAくんは、メジャーデビューした後、あまり売れず、
しばらくした後、AKBの作曲家になっていたとか。
へーって感じのお話でした。『リング』の鈴木光司さんのお話にも一部通じるなって。